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テーマ:ニュース(100072)
カテゴリ:格差社会
非正規化の流れの中で医療保険に入れない人が急増している。
所得格差、生活格差は、やがては医療格差、生命格差という形に変わっていくだろう。 20代や30代のうちはまだよい。 40代を超えると様々な健康障害がでてくる。 そうしたものが重大な事態に至らないのは、健康診断や医療を受ける機会が普及したせいではないか。 血圧が高ければ医師の指導を受け降圧剤を服用する。 血糖値が高い場合も同様の処方を受ける。 しかし、健康診断すらも受ける機会のない人が急増していったらどうなるのだろうか。 高血圧も高血糖も最初は自覚症状などはない。 いまや30代男性の2割が臨時雇用者。 臨時雇用というのは契約期間が1年以下ということなどで、非正規就労一般となればこの比率はさらに高まるであろう。 健康診断の機会もなく、あっても医療を受ける金がないという人が相当数いるわけである。 10年、20年後の近未来の日本。 高齢化も深刻だけれども、それと同時に40代で倒れて半身不随、糖尿病による失明、足切断・・・こうした中途障害者が続出しそうである。 ※ 格差、これは貧困者の増大といいかえた方がむしろよいのではと思うのだが、まず社会モラルの低下や犯罪の頻発という形ででてくる。 そしてまた犯罪の近縁でもあるが社会との無理心中ともいうべき周囲巻き込み型自殺の増加。 図書館の本の毀損や授業料、給食費の滞納、通り魔殺人、硫化水素自殺、「人身事故」による電車の乱れ、商品への針や殺虫剤混入、花壇の花の摘み取りなど、今起きているのがその段階である。 次には人材の質低下や健康低下がそれに続くだろう。 職業人として成長する機会もなく、健康へのケアもない人々が中高年となってくるからである。 ※ さらに、社会に対する不満や富裕層への反発をいだく人々が相当数に達すれば、それを受け止める政治勢力がこの国を支配するようになるかもしれない。 なんか楽しみのようなそうでないような…。 ふと共産革命を夢見て、ロンドンで不況のたびに祝杯をあげていたマルクスの気持ちを想像してみたりもする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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