都知事が主宰する小池塾に志望者が殺到しているという。
金を貰えるのではなく、金を払う方の話でしかもその金だって一般男性5万円、女性応援価格4万円と決して安くはない。都知事以外に著名人の講師とかがいるわけでもないし、これがカルチャーセンターなどだったらぼったくりに近い。
たぶん入塾者の期待しているのは講義とか勉強ではない。
国政選挙や都議選や県議選が無理でも、市議選や区議選に出ることを考えている人がけっこういるのではないか。選挙は風だ。小池旋風が続いていれば、小池塾という肩書だけでそこそこの票はとれる…かもしれない。
ただそれにしても人数が多い。こういう人達の中でそんな選挙で当選する機会のある人というのはやはりひとにぎりではないのだろうか。もともと知名度のあるタレントさんなどは有望かもしれないけど。
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オリンピックにこんなに費用がかかるとは思わなかった。
たしかに都民は以前の選挙でオリンピック誘致を公言していた候補を当選させた。
けれどもあの頃はコンパクトな五輪、金のかからない五輪を言っていたと思うし、五輪の運営能力をアピールするとして始めた東京マラソンだって、経済効果はあっても費用はさほどかかっていない。
そんなつもりでみていたのに、いつのまにか国立競技場以外の施設も複数建設するなどという話が進んで図面ももうひかれているらしい。競技スポーツというのは、それに人生をかけているという人もいるが、大多数の人にとってはどうでもよいものだ。そんな競技スポーツのたかが2週間の祭りに膨大な金をかけるのはやはりおかしい。アスリートファーストという言葉もあるそうだが、アスリートが金をだすわけでもなければ、財政破たんの責任を負うわけでもない。