どうか本年もよい年でありますように…。
初日の出を特に見に行ったことなどはなく、たいていは我が家のベランダからみるくらいなのだが、今年は思い立って近くに高台まで行ってきた。快晴の空の一角が黄金に輝き、朝日が昇ってくる様は壮麗である。ベストスポットの一角には若い人々がぎっしりと群がっていたのだが、考えてみれば、1月1日というのは人間の作った区切りに過ぎず、地球は今日も明日も変わらずに回り続ける。こんな天気の良い日にはときおり朝日を見に行くのもよいかもしれない。
昨年の英国のEU離脱や米国のトランプ氏の当選はマイナスにとらえる人も多いのだが、むしろ人々がマスコミに左右されなくなったという意味ではプラスの面もあるのではないか。権力者がマスコミを抱き込み、そのマスコミが大衆を操作するということができなくなっているわけである。日本では、まだまだマスコミの力が強いようだが、その影響力も次第に減っていくのかもしれない。
本日の読売の朝刊一面の記事「中国、海底に命名攻勢」というように、周辺国の脅威を煽る報道が多く、総理も「中国封じ込め」とか「中国に対抗」ということを外交の軸にしているようにみえる。しかし、本当の日本にとっての脅威は外からではなく、内からくるように思う。
ロスジェネがいよいよ40代の後半に入り、その親の団塊世代も完全引退の年齢になる。それにともなう問題の方が外国の脅威よりもよほど深刻なように思う。