新潟女児殺害事件の容疑者が逮捕された。
早々と関与を供述している辺り、冤罪でもまあなさそうだし、近隣住民は一安心というところだろう。
なにしろあの雪見酒県警…どうなるのかと心配していた。
ただ犯人がつかまったところで女の子が生き返るわけではない。
そしてまた遺族のほかに、もう一家族が辛い日々を送ることになる。
容疑者の家族である。
容疑者は連休後無断欠勤をし、会社から家に電話が入る。
だいたい親は子供が成人したってちゃんと社会生活をしているのか不安なものなのだが、会社から欠勤の電話があって、どれほど心配したことだろう。さらに地獄の底につきおとすような逮捕。
たぶんもうその地域に暮らしていくことはできなくなるかもしれない。
親や兄弟も勤務を辞めなければならないかもしれない。
どうしてだろう。今の社会では成人の犯罪でも家族が責任を負うことが当然のようになっている。
社会的地位のある人が子供の不祥事で辞職するなんていう日本では普通の光景も欧米では理解しにくいという。いまさら罪九族に及ぶという時代でもないし、子供を犯罪者にしたくて子育てをするような親もいない。
被害者に対する報道についてはようやく厳しい目がむけられるようになってきたが、加害者家族に対する報道ももっと抑制されるべきであろう。
ずっと昔のことで、それもネットで見た話で真偽は確かではないが、幼女連続殺人事件があったとき、その父親が自殺しただけではなく、警察か消防に勤めていた従兄弟まで辞職したという。本当だったらそれも酷い話だ。
そして最後に、容疑者は別の幼女に対しても手を出していたという。
この種の犯罪は累犯性が高く、社会防衛という意味でも、厳罰や矯正が望まれるのではないか。