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カテゴリ:少子高齢化
未婚化の要因でよくいわれるのが男女のミスマッチである。
具体的にはこれは女性が結婚相手に望む年収と現実とのギャップとして語られることが多い。 何百万円の年収を希望しても実際にそんな要件を満たす相手は宝くじなみの確立だというように…。 しかし、考えてみると、男女逆のミスマッチもあるのかもしれない。 昭和時代の常識では専業主婦志向の女性というのはかなりいて、また、そうした女性を結婚相手として望む男性もいた。ところが今の時代、専業主婦志向の女性はいるのだが、そうした専業主婦を結婚相手に望む男性というのは急減しているのではないか。今日では専業主婦イコール勝ち組女性の王道にあらずというわけである。 例えば、学校を出た後、ずっと家事手伝いをしているような女性との結婚はどうだろうか。昔ならそういう女性との結婚は普通だったのだが、今は「無職の女性」というだけで敬遠する男性が多いのかもしれない。だいたい今の時代ある程度能力があり、努力してきたような人なら、男女問わず仕事についているのが普通ではないか。それだけではない。依存的な生き方自体が今ではどうも嫌われるようだ。内親王の婚約内定者の方についても、世論は婚約内定者本人よりも、その母親の生き方に反発しているように見える。昭和時代なら女性が男性の経済力をあてにする生き方というのはけっこう普通だったし、容認されていたようにも思えるのだが。 家事手伝いの女性に限らず、アルバイトしかしたことがなく、結婚後は専業主婦になる気まんまんという女性も結婚市場では嫌がられるのかもしれない。生活費をおんぶしてくるようなのはある意味、男にとっては地雷のようなものだし、料理の材料が何種類も市販されているような時代には料理上手や家事上手も昔ほどありがたみがない。そしてそうした依存志向の女性ほど婚活に熱心で、対象を虎視眈々と狙っている。 その一方、自立ができている女性はどうかと言えば、こういう人は無理に結婚する必要は感じていないし、よほどの利点がないと結婚しないだろう。つまり奥さんの収入をアテにする男は対象外というわけである。 まあ、そんなこんなで男と女はすれ違う。 男は正社員があたりまえ、女は専業主婦が当たり前だった時代の方が婚姻率は高かった。おまけに、連日のように起きる親子間殺人や、発達障害児の出現率が6%なんていう報道。こうしたものも結婚し、子供を持つことを躊躇させるに十分だろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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