大リーグ中継などでアメリカの映像をみているとマスクをつけていない人々が手を取り合って群れて騒いでいる情景がでてくる。コロナ前の映像かと一瞬思うのだが、現在の映像である。アメリカではワクチンの効果もあってコロナが収束し人々は元の生活をとりもどしているようにみえる。この背景には、新規感染者数は7月15日でも3万3千人とかなり多いのだが、ワクチンが普及していることと、それにより死亡者が順当に減少していることがあるのだろう。
感染症には文字通り感染症が減少していく自然的収束と、感染症は存在するのだが人々がそれを気にしなくなる社会的収束とがある。アメリカとかパブで大騒ぎしているようなヨーロッパの一部の国々は自然的収束の前に社会的収束を選んでいるようにみえる。感染者数だけではなく死亡者数、それにワクチンの普及状況も関係するのだろうけど、コロナが怖ろしいからと言って閉門蟄居して人生の貴重な時間を無駄にすることなんかない。老人はともかく、若者は大いに人生を謳歌しようではないか…というわけで、騒いでいる人の平均年齢は若いようにも見える。日本でもワクチン効果か高齢者の観戦者は少ないので、現役世代、特にエッセンシャルワーカーにワクチンが普及すれば生活はかなり戻るのかもしれない。
米国のような映像をみていると、コロナは過去になりつつあるようだが、世界的には4月終わりをピークとする山が過ぎた後、再び増加の趨勢にある。そしてコロナで国家崩壊する国がついにでてきた。南アフリカである。デモから始まり略奪が常態化していく光景はフランス革命やロシア革命もかくやと思う。また、インドネシアでは感染が深刻化し、現在は過去のピークを越える大ピークが襲っている。アジアではファクターXがあり、欧米のように感染が深刻化しないという説もあっただけに、アジアでの感染爆発は不安である。
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