4023996 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

七詩さんのHP

七詩さんのHP

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

七詩

七詩

カレンダー

お気に入りブログ

墓参・アメリカフウ… New! けん家持さん

コメント新着

三代目翔盟@ Re:新イソップ童話~どっちもどっち効果?(05/28) New! 小池百合子の人運は○13画で小才に長けた人…
七詩@ Re[1]:新イソップ童話~どっちもどっち効果?(05/28) ・曙光さんへ 現職が出馬することを前提に…
・曙光@ Re:新イソップ童話~どっちもどっち効果?(05/28) >巷間いわれる学歴疑惑も別に知事がアラ…
七詩@ Re:現状維持バイアスもありますよ(05/28) 鳩ポッポ9098さんへ そうかもしれませんね…
鳩ポッポ9098@ 現状維持バイアスもありますよ >ゲテモノじゃ困るけど、葡萄とは、ぜん…
七詩@ Re[1]:新イソップ童話~どっちもどっち効果?(05/28) ・曙光さんへ まあ現職がよいとは思いま…
・曙光@ Re:新イソップ童話~どっちもどっち効果?(05/28) >すみません。国政の政権政党というより…
七詩@ Re[1]:新イソップ童話~どっちもどっち効果?(05/28) ・曙光さんへ すみません。国政の政権政党…
・曙光@ Re:新イソップ童話~どっちもどっち効果?(05/28) >政治的テーマは引退しましたので、こん…
七詩@ Re:その可能性は低いんじゃないかな(05/24) 鳩ポッポ9098さんへ そうですね。これから…

ニューストピックス

2024年05月03日
XML
カテゴリ:読んだ本


戦国時代を舞台にした歴史小説である。ただ目新しいのは主人公を武士ではなく、石垣や鉄砲を作る職人としたことであろう。石垣が盾なら鉄砲は矛…この矛盾の解決の先に泰平の世が開ける。職人もまたそう信じて己の技術を磨いていく。歴史小説にはいろいろなタイプがあって、実際にあったかもしれない歴史的事実に即したものから、想像を飛躍させたファンタジー色の強いものまである。前者の中には頻繁に出展や根拠を説明しているものがあるが、はたして本作はどちらだろうか。作中で紹介されている石垣の技術や鉄砲の技術が、どの程度、歴史的な事実をふまえたものかどうかが気になる。そしてまた、この小説のように、殿が領民を守るために領民までが城に籠るなどということがどの程度あったのだろうか。領民、特に職人は、戦国時代の戦いの勝者にとっても金の卵を産む鶏のようなものであろう。関ヶ原の戦いでは農民たちは弁当をもって見物していたという話を聞いたことがあるが、おそらくそちらの方が事実に近かったのではないか。また、この小説では石垣を盾に見立てているが、実際の籠城戦では狙うのは建物本体であって、石垣を盾とするのは無理があるように思うし、砲を防ぐために即席で石垣を作るということも、本当にそんなことが可能だったのかとも思う。
もっとも、どこまでが歴史的にありうることかなどと固いことは抜きにして、小説として読む限りでは面白い。歴史小説には、別の読み方もあり、現代に投影して読むという読み方もある。大津城の城主の京極高次は武将としては無能だが、部下を愛し愛される性格で、それが結果的に強さとなっている。戦国時代にこういうタイプがいたかどうかはともかくとして、現代のリーダーには、もしかしてこんなのもいるかもしれない。新機軸の歴史小説としては、読んでみても良いかもしれない。ただ、これは個人の感想で、人によって違うのかもしれないが、すいすいと読めるタイプの文体ではないようで、いっきに読めるという小説ではない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年05月04日 08時01分09秒
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.