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テーマ:DVD映画鑑賞(13971)
カテゴリ:シネマ感想:さ行
シャネル映画の「ココ アヴァン シャネル」、「ココ・シャネル」よりも面白かった。前作の2本は、伝記映画的な感じですが、本作は成功後のシャネルとロシアの作曲家ストラヴィンスキーの芸術を通じた不倫恋愛を描いています。 冒頭、シャネルとボーイ(カペル)が英語で話していたので、もしかして台詞は全編を通じて英語なのでは・・・と嫌な予感がしましたが、ちゃんとフランス語とロシア語の台詞だったので、ホッ。 シャネルを演じるのはもう随分昔からシャネルの広告に出ているアナ・ムグラリス。シックないい女、そして細い!アリュールのある女、と言うのはまさに彼女の為にあるような言葉なのでは?さすがシャネルが長年使っていることだけはあるなあ・・・と、初めて女優としてのアナ・ムグラリスを見て思ったのでした。 ストラヴィンスキーは、鳥顔のナイスミドル(また出たこの言葉・・・)マッツ・ミケルセン。とにかくカッコイイ。丸いメガネ萌え、ロシア語萌え、シャツの上からでも分かる筋肉萌え~なこと必至です。 このとき既にデザイナーとして大成功を納めていたシャネルは、フランスに亡命中だったストラヴィンスキー一家を別荘に招き、パトロン的な感じで創作の援助を行います。シャネルの別荘のオサレさも一見の価値あり。基本的にモノトーンで、アールヌーボーっぽい感じのお部屋にバラが惜しみなく生けてある花瓶が置いてある感じ。こういう生活感のないお部屋はオサレだけど、どうもね・・・。だってティッシュペーパーや、お菓子の袋、リモコンなんかが共存出来ない空間なんですよ! ストラヴィンスキーの奥さんも、「色がない部屋ね・・・」と言って、持参したフォークロア調の布を吊るしたりするんだけど、私もそっち派です。そして、当初から、先進的な芸術家という共通点もあり惹かれ合っていたシャネルとストラヴィンスキーは不倫の関係に。 もしシャネルが現在に生きていたとしても、充分にセンセーショナルな女性だと思いませんか?孤児から裸一貫で、伝説のデザイナーになり(愛人やってた時代もありましたが)、フェミニストだし、目をかけた芸術家には惜しみなく援助をし(しかもその家族まで面倒を見て)、モラルに縛られることなく恋愛をし・・・。ストラヴィンスキーの奥さんが「あなたのモラルのなさに我慢出来ません」と言った気持ちもよくわかります。でも、シャネルが男だったら?それだったら、あり得る話なのかもしれません。 芸術家同士で魂の交流を持ったシャネルとストラヴィンスキー。それぞれ晩年になった二人の描写もちらっとありますが、ここは別になくてもよかったのでは・・・?とも思いましたが。 文化的な香りがして、シャネル的モノクロームファッションを着た動くアナ・ムグラリスと、エロス美中年マッツ・ミケルセンが退廃的な設定の中、愛を交わす・・・ああ~、ヨーロッパだわ~って気分になれるし、目の保養になる映画です。年末お時間のあるときにDVDでチェックするのにいいのではないかと。冬休み推薦DVDです!ちなみにR18。借りたくなったでしょ??? 余談:マレーシアに行くとき、成田でシャネルのビューラーと新しいマスカラをゲットしました。ビューラーは、夏に限定で出たけど定番になったようです。カーブが深めで、私にはちょうど良かったです。これで、高校生の時から使っているキスミーのビューラーが引退出来るか・・・。 そしてマスカラ(スブリームドゥシャネル)もいい。アジア女性の為に開発されたマスカラと言うことで、お目めパッチリです。しかし、何よりシャネルのマスカラがすばらしいのは、パンダ目にならないってこと!!!ランコム、ディオール、マジョリカマジョルカ、ヘレナ、エスティー・ローダー、ロレアル、ファシオ、ヴィセ、デジャビュ、メイベリン・・・色々試したけども、もうマスカラは一生シャネルで浮気しません。
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Last updated
2015.01.10 23:21:57
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