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思いや気持ちを表すことは結構タイヘンだよなあ、と最近思います。
何も言わずに自分の中にしまい込んで、そのままにしておきたいときもあります。 そういう時期が私もありました。 でも、時間がたって、時期がくれば、気持ちを開け放つことで元気になったりもします。 糸山先生の言葉を引用します。 357 ●気持ちを出すことに圧力をかけてはいけませんよ。それは強制ですからね。気持ちは 出なくても有るものです。必ず有るんです。出したくなったら出すんです。出したくない ものを出させると、今度は出すものを作らなくなりますよ。感情を持つと出したくなくて も出させられるんだから、感情を持つのを止めよう。感情を抹消しよう。という最悪の 計画を持ちますよ。 ●表現を要求してはいけません。表現はあふれ出すものです。出させることは失敗の素です。 次女のことは、コトノハ創刊号に手記を書いて、ある意味、ひとつの区切りを付けました。 言葉がなかなか出てこない次女ですが、いろんなことを話すようになり、彼女の成長を 毎日見るのはとても楽しいです。 手を出さず、それほど口を出さず、見ていると、自分でいろいろとやりたいこと、 やりたくないことが明瞭になってきて、体操教室に行きたい、と先月言いだし、あんなに 身体を動かすのが嫌いだったのに、今は週一回体操教室で、後ろ周りができた、とか 先生に手伝ってもらって逆上がりをした、とか、縄跳びで交差が二回跳べた、とか とても楽しそうです。 時間があると公園の鉄棒に行って、なんとか周り、とか、片足回りとか、前回りすら できなかったのがウソみたいに、楽しそうにやっています。 やっぱり親としては、できるようになってもらいたい、できるのを見たいっていうのが あるんだけれど、リコーダーでもピアノでも、結局教え込もうとすると 逃げたくなるし、やる気がなくなる、のはわかっているし、もう同じ失敗はしたくない からとにかく見てるだけ、できたら、わ~といって一緒に喜ぶ。 身体のために、トレーニングをさせようと一生懸命だった頃はもうとにかくイヤイヤ、 の一点張りで、またお母さんが何かを始めた…とあきれ顔でしたが、それを思うと 彼女の感情が流れて、したいことを自分で見つけて、それがまた身体を動かすこと なんだと思うと感無量です。 そして、その体操教室が、前通っていた幼稚園であるんですね。そうすると、幼稚園には 一年と一学期しか通ってないのですが、いろんな思い出が蘇ってくるみたいで、 あの時はこうだった、こう思った、とかそのときの気持ちを話してくれるんです。 幼稚園のころ、ほとんどお話をすることはなくて、外国に行って、英語の毎日が 始まってそれだけでも大変な状況なのに、私が押しつけでベネッセをやったり、 漢字を覚え込ませたり、作文を書かせたり、その気持ちが育ってないのに、表すことを 強要、強制して、一番やってはいけないことをずっとやってました。 糸山先生も書かれてあるように、表さないからといって、気持ちがないわけじゃ 決してないんです。必ずあるんです。その時、彼女にはいろんな思いがあったはず なんです。でも表すには時間がかかった。今やっとそれを表すことができたという ことは、彼女自身がリラックスして、それを私に言っても聞いてくれる、という 安心感があるからなんだろうなあと思います。 彼女が毎日何を話して、何を伝えてくれるのか、とても楽しみにしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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