カテゴリ:キューバ雑学豆知識
と同時に1900年代の初頭から強まっていく米国のおせっかい。 再び起こった砂糖ブーム。当に禁止された奴隷貿易のその代わりに やはり多くの移民がキューバに向かった。 我々の先輩諸氏も遥々日本から1916年と1926年をピークに キューバの砂糖景気に誘われて、多くの方々が入植した。 そして59年のキューバ革命。 1960年10月13日に発令の革命政府官報。 民営企業を国営化へと移行させた時に該当になった会社のネームリストがある。 適応された砂糖業社は105社。次にテキスタイル業社で61社。次に来るのは倉庫業社の47社。 砂糖業は圧倒的な数だ。やっぱりシュガーアイランドだ。 国営化された後は旧ソ連邦を中心に国際価格の20%アップの値段で取引。 砂糖と石油の物々交換が1990年代初頭まで続く。 そしてソ連崩壊。完全なる顧客が忽然と消えた。 突如世界の競争社会へ放りだされるシュガーアイランド。 生まれて初めて砂糖と国の関連性を見直さざるを得ない、 そんな環境におかれてしまったのかもしれない。 60年以降国営化され稼動していた砂糖工場も、現在では半分近くが閉鎖され サトウキビ畑だった耕地は豆や野菜・穀類などの農地へと変貌している。 長年トップの稼ぎ頭だった砂糖も、今では後退。 最近の外貨稼ぎ頭は、ニッケル・観光・バイオテクノロジーそして砂糖、となる。 こうやって長い歴史を見守りながらキューバと一緒に歩んできた 長老クラスで100歳にもなろうか、この蒸気機関車達は 大事な国を支える役目を終えつつ、本格的な長い休暇に入ろうと その日を首を長くして待っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年01月29日 09時01分44秒
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