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カテゴリ:本
「指揮者って何のためにいるんですか?」
いつも聞かれてうんざりしている。 以前TVでもおなじような事を言ってました。 この問いに答えてくれるのがこの本です。 あとがきにも書いているけれど、おちょくり4分の3と専門的指揮論をミックスしたものです。 この本を読んで本気で指揮者を目指す人はいないだろうと断って、 おちょくりの部分が面白いのです。 面白かったのは、「指揮者のファッション」 “問題は、やたらに大仰な名身振りの、何もかもダメな指揮者がいることである。 しかも、演奏されている音楽が、うまくいっているかいないかを聴きわける力のない、 多くの聴衆には、カッコいいと思われてしまうヤカラがたくさんいるから、困るのだ” と聴衆をチクリとしているところには、苦笑してしまいます。 まあ、その通りだからね。 さて、ファッション。指揮者といえば燕尾服です。 後姿と指揮したときにカッコイイ燕尾服を作ることが最重要なんだそうです。 確かにカラヤンのように、まるで衣紋掛けのよな指揮だとしわにもならないけれど、 小澤の袖はいつもしわだらけだし。 その違いは何だろう?生地、姿勢? 「服は揃った。次は靴の問題だ」これには、興味津々。 実は先日のコンサートで最前列に座って、指揮者をはじめ、オケの人たちの靴を しげしげと観察したからです。岩城さんによれば、これが正しい靴とのこと。 コンサートは音楽も楽しめつつ、それ以外も十分に楽しめるのです。 こんな裏話満載の本を書いてくれた岩城さんは、もういません。 残念です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 5, 2006 11:47:34 AM
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