「禁断のパンダ」拓未 司
本を読んでこんなに後味の悪い思いをしたのは初めてです。新聞の書評で、料理とミステリーというようなことが書いてあったのでどんな本かな~と読んでみたのですけれど。まず、舞台は神戸。ということで会話の部分は関西弁で書かれている。意味がわからないということはないけれど、やはりなじみがないせいか、どうもしっくりこない。料理の話になると、すばらしい描写の連続で、どんな香りでどん味なのか味わってみたい思わせてくれます。が、それ以外のミステリーらしき部分については、途中で予想ができてしまったりで、なんだかな~なのです。この本については、評価が分かれているようですが、正直 この人の書いたものは、もう読むことはないでしょう。料理の描写がよかっただけにとても残念です。