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カテゴリ:本
久々に面白い本に出会いました。
舞台は1945年のバルセロナ。 「忘れられた本の墓場」で謎の作家フリアン・カラックスの『風の影』を手に取るところから 物語が始まります。 作家について知ろうとすると次から次と謎が謎を呼びます。 読み進んだあるところで、話の先を想像することができました。 なぜかといえば、この本を読みながらロバート・ゴダードの「リオノーラの肖像」を 思い出していたからです。 「風の影」は登場人物も面白く、話もテンポよく進み、ページはどんどん進みます。 あっと驚くどんでん返しもなく、チャンチャンと終わるわけです。 スペインの内戦時代という暗い時代が書かれていても、 何故かカラッとした暗さなのです。 これが本の売れ行きにつながっているのかも知れません。 この本をもう一度読もうとは思わないけれど、 「リオノーラの肖像」をもう一度読みたいと思わせてくれました。 ![]() 風の影(上) ![]() 風の影(下) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 21, 2008 03:03:01 PM
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