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こんな奇特な作品が製作され、先週からアメリカでは劇場公開までされています。 "Outlaw Johnny Black" (無法者 ジョニー・ブラック) 2023年 アメリカ 監督:マイケル・ジェイ・ホワイト 出演:マイケル・ジェイ・ホワイト、アニカ・ノニ・ローズ、バイロン・ミンズ 音楽:マイケル・ビアーデン 基本的には、1970年代前半にプチ・ブームとなった、ブラックスプロイテーション・ウエスタンを忠実に再現したコメディ作品になります。 主人公 ジョニー・ブラックを演じるマイケル・ジェイ・ホワイトの出立は、"Boss Nigger"(1974)のフレッド・ウィリアムソンそっくりですし、牧師が相棒となるのは、シドニー・ポワチエ、ハリー・ベラフォンテ出演の「ブラック・ライダー」(1972)の設定を踏襲しています。 ざっくりしたあらすじとしては、牧師でもあり、銃の曲撃ち手でもあった父 ブルズアイ・ブラックを殺した、ギャングのリーダー ブレット・クレイトンとその黒幕 トム・シーリーへの復讐の旅に出るといった感じです。 基本的には面白かったですし、撃ち合いシーンや、マイケル・ジェイ・ホワイトのガン捌きはカッコいいですが、前半の先住民とパーシー牧師(バイロン・ミンズ)の件等、コメディとは言え、ちょっとグダグダのシーンは無かった方が締まると思うのですが... (予告編でもその片鱗が見られますが、ブラックスプロイテーションの当時の一つの要素である、武道(マーシャルアーツ)にも長けているという設定のようです。ただ、個人的には、正直、不格好に見えたのですが...) マカロニ・オマージュというのは、気のせいとかではなく、そもそもオープニングがマカロニ・チックな背景で、流れるのは「七人の特命隊」の主題曲(歌無し)そのものです。劇中でも、何度か流れます。 また、以下の予告編でも「風来坊」のオマージュ・シーンがありますが、それ以外にも私が気付いただけで、「荒野の用心棒」、「夕陽のガンマン」、「続・夕陽のガンマン」、「荒野の1ドル銀貨」のオマージュ・シーンがあります。 日本では劇場公開、Blu-Ray販売は難しいとしても、せめてネット配信はしてほしいものです。 ちなみに、だいぶ内容の違う予告編(2018年製作?)もあるようですが、(出演者はほとんど同じですが)2023年の公開バージョンとは、内容的にほとんど異なります。正直、こっちの方が面白かったような気もしますが...(実際のマカロニの映像をパクっているところも散見されますが...) 折角、ここまでできていたのに、何かの事情で撮り直したのでしょうか? 【追伸】 どうやら2018年バージョンはR18指定になりそうだったので、撮り直した模様。
最終更新日
2023.09.24 11:24:18
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