グラナディージャ
市場で久しぶりにクリーム色のグラナディージャを見つけた。滅多に市場に出回ることがないと思うが、マラクジャやグラナディージャと同じPasssifloraceae=トケイソウ科の仲間の野生種。アマゾンの川辺などに自生していて、Sacha granadilla(野生のグラナディージャ), Puru-puru(プルプル)などという名で呼ばれているらしい。(リマでは「グラナディーヤ」として売っていたが)ずっと前に旅先で「プルプル」というくだものがあると耳にしてから、その可愛いい名前が忘れられず探し求めていたもののひとつだった。表面はかわいらしいレモン色っぽいクリーム色で、白い斑点があり「ウリボウ」みたいにかわいい。中身は白っぽいゼリーに包まれた種が詰まっている。食べたら甘酸っぱくて、グラナディージャの優しい香りではなくやはり野性的だった。因みにプカルパで何度も山ほど食べた「グラナディージャ(Passiflora nitida 俗名:森のグラナディジャ)」グラナディージャは、リマで売られているものと全く違った。見かけはちょっと小さいかなというくらいだが、果肉はというと細長くてぽったりとしている。これがまた素晴らしい香りとさわやかなマスカットのような味がするのだ。もう食べ始めたらやめられないおいしさだ。それを30個で1ソルとかで売っていて、夢中で食べたものだった。このように野生に広がるパッションフルーツの仲間は果てしない。なんと、数百種類ものうちのほとんどが熱帯アメリカが原産だそうだ。因みに、グラナディージャはTINTIN(ティンティン)というケチュア語の名前がある。(コロンビアが南米最大の産地)ここのところ子供がすっかりこのくだものを気に入って、毎日10個くらいづつ食べている。手でぱりぱりとむいて、フォークなどですくって食べるのは天然ゼリーのようでよいデザートになる。消化がよいとのこと、ペルーでは離乳食や病人食にもなっているというので、安心して子供に与えている。「おいしいね!おいしいね!!もっと、もっと!!」と大好評だった。