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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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Dec 2, 2011
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みなさん、こんにちは。

 月刊”山と渓谷”に書いた「山の放射線特集」、本日、無事校了を迎えます。若い編集者が細かいところまで気を配ってくれ、ギリギリまで真剣に向き合ってくれたこと、デザイナーがデザインだけではない部分まで考えてくれたことで、手前味噌ながら本当に良い記事になったと思います。久々に「プロ意識」というものを実感することができました(”久々に”ってのが情けないけど(^^;)。

 あ、当該”山と渓谷”は、12月15日発売です。 

 さて、表題の件。「セシウム137の半減期は30年なのに、そんな馬鹿な」と思われた人も多いかもしれませんが、本当なんです。

 まず、原発事故で放出された放射性セシウムは、137だけでなく134もあり、その比率はおおむね1:1と言われています。そして、セシウム134の半減期は2年です。この段階で「2年後には少なくとも放射線量は25%は減りそうだ」ということがわかると思います。

 さらに、半減期が短いと言うことは、短時間にたくさんの放射線を出しているということで、強い放射線を出す134が半分に減れば、全体の放射線減衰率は、それ以上になりそうだということがわかると思います。

 それがどれくらいかというと、セシウム137を1とすると、134は約2.7になるんだそうです。すなわち、セシウム由来の放射線のうち、約73%が134なんですね。これが半分に減るわけですから、36.5%は2年で無くなることがわかります。これに半減期の長い137の減衰分を加えると、だいたい38%=40%弱、減衰することになります。

 すなわち、事故直後に0.3μSv/hぐらいあった場所でも、2年後には除染対象基準を下回る0.2ぐらいまで減る、ということです(自然放射線量を0.04μSv/hで計算しています)。

 気をつけなければいけないのは、「2年ごとに40%ずつ減っていくわけではない」ということです。134だけなら10年で100分の1以下になりますが、半減期30年の137は、まだ8割以上、残っているわけで、137の比率が大きくなるほどに、なかなか減らなくなっていく、ということなんですね。だから内部被曝には、10年経っても注意を続ける必要があります。

 とは言いながら、外部被曝だけを考えるなら、来年の紅葉シーズンの山登りは、だいぶ安心できるものになるのではないかと思います。

 なお、今回のブログを書くにあたり、学習院大学の田崎晴明先生のサイトを参照させていただきました。より詳しく知りたいかたはそちらへ。 






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Last updated  Dec 2, 2011 09:43:46 AM
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