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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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May 3, 2012
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みなさん、こんにちは。

 表記の件、今日の毎日新聞朝刊にも、続報がありました(首都圏版夕刊に連載を持っていた縁で毎日新聞とってますが、東京新聞に変えようかと思案中)。

 その中で目を引いたのが、会社から指示されていた上信越道ではなく、関越道を使った件について。事故を起こした運転手さんが「走りやすいから」としているのに対し、高速バスマーケティング研究所代表のかたが「『走りやすいため』を理由にルート変更することは通常ありえない」とコメントしています。

 しかし、僕は運転手さんの供述を読んだとき、「あり得る」と思いました。

 この事故が最初に報道されたとき、ルートの件も新聞に出ていたのですが、僕はここから、ふたつの可能性を考えました。ひとつは「上越JCTを通過する際、すでに誤って通り過ぎるほど覚醒度が低下していた」ということと、「安全を考えて、走りやすいルートを選んだのではないか」ということです。

 上信越道を走ったことのあるかたはご存知だと思いますが、起伏が多い上にカーブがきつく、橋やトンネルもたくさんあり、さらには対面通行の所もあります。特に車幅の大きい大型車の運転手にとっては、明らかに”走りにくい”ルートです。もしここで居眠り運転をしていれば、橋からの転落、トンネル側壁への衝突、対向車との正面衝突などの可能性もあるわけです。

 ですからこれは、異常な行動でも「ありえないこと」でも何でもないと思いますし、ここを指摘しても”本質”を改善することはできないでしょう。

 本質は、”居眠り運転してしまうほど過酷な労働環境”にあるわけで、大型2種免許と言う技能を取得した”有資格者”に対し、現在の処遇があまりにもひどすぎる、それを主務官庁が許してしまっている、というところにあるはずなんです。

 その他にも、事故を起こした運転手さんが中国残留孤児帰国者の子弟だったとか、内装業も営んでいたようだとか、枝葉末節が取りざたされていますが、どうも僕は、「主務監督官庁の責任から目をそらせようとする力が働いているのではないか」という”やな感じ”を憶えてしまうんですよね。  

 本稿では事故を起こした”容疑者”である運転手に、”さん”を付けて書きました。というのは、僕はこの運転手さんも、居眠り運転してしまうほど過酷な労働環境で働かされていた”被害者”だと考えているからです。

 今回の事故でもっとも追求すべきなのは、主務官庁の管理責任であるはずで、些末な周辺事情に惑わされ、それがおろそかにならないように祈ります。 






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Last updated  May 3, 2012 10:52:19 AM
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