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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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May 3, 2012
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みなさん、こんにちは。

 4月30日の日記に、今回の事故の根本原因について「自由競争経済の弊害」という話を書きました。これを何とか食い止める方法はないのか、というのが、今回のテーマです。

 ここで考えたいのは、”乗用車の安全性(あるいは環境性能)が消費者にどう受け止められて来たか”という変遷です。

 エアバッグが実用化されはじめた当時は、多くはオプション設定であり、価格が高かったこともあって、ほとんど選ぶユーザーはいませんでした。ところが、日本でもJーNCAPの衝突試験が始まり、結果が公表されるようになると、”安全”はクルマのセールスポイントとされるようになりました。

 特に、富士重工が”ぶつからないクルマ”として、アイサイトver.2を実用化すると、10万円の追加コストが生じるにもかかわらず、装着率は90%に達するまでになっています。すなわちユーザーの意識に変化が起こり、安全のために投資するようになった、と考えられるわけです。

 ハイブリッド車が売れているのも同様で、車体の追加コストを燃費で回収できる見込みのある人はほとんどいないにもかかわらず、”低燃費であること”に投資を惜しまなくなっています。単に新しいものに飛びついているだけという可能性は否定しませんが、かつて低燃費車が現れては消えていた時代に「低燃費だけでは売れない」と言われていたことを思えば、隔世の感があるわけです。

 バスツアーに話を戻しましょう。現在は価格競争ばかりが目立ちますが、そこで発想を転換し、安全性をアピールしてはどうでしょうか? たとえば「当社の運賃は多少、割高ですが、それは完全2人体制を守り、過剰勤務を避けて安全運行に徹しているからです」とやる。そうした会社が選ばれるようになれば、杜撰な業者は淘汰されていくことになるのではないでしょうか。

 新自由主義経済は、必ず”行き過ぎた競争”を生みます。それを阻止する方法は、消費者が「安いものには理由がある」ということを見抜き、それが納得できる理由でなかった場合、多少高くても納得できるものを選ぶ、という消費行動ではないかと思います。これは、すべての商品に当てはまることですけどね。 






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Last updated  May 3, 2012 11:12:56 AM
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