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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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May 12, 2012
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みなさん、こんにちは。

  懇意にしているお茶屋さんから、今年も新茶のサンプルが届きました。放射性セシウムの検査票付きで、セシウム134/137とも「検出限界未満(検出限界1Bq/kg、飲用茶状態での検査)」でした。狭山市生まれのお茶マニアとしては、新茶を飲むのは毎年の楽しみではありますが、昨年から余計な心配をしなければならなくなってしまったのが残念です(昨年は新茶は自重しました)。

 検査票を付けてくれたのは、正しい姿勢だと思いますが、できれば製茶状態での検査結果も、付けていただきたかったですね。

 そこで、今回の検査結果から、最大でどのくらいの放射性セシウムが製茶に含まれている可能性があるかを推定してみましょう。  

 添付されて来た検査票によると、この機関での検査におけるセシウム134/137の検出限界は、それぞれが1Bq/kgでした。ですから検出限界未満でも、合わせて2Bq/kgに限りなく近い放射性セシウムが含まれていることが、可能性として考えられます。ただし、Cs134の半減期は約2年で、134は80%ぐらいに減衰しているはず。134と137の排出比率はおおむね1:1であることを考えると、可能性として考えられる放射性セシウムの最大含有量は「1.8Bq/kgに限りなく近い量」ということになります。

 製茶から飲用茶にした場合の希釈係数は淹れかたによって異なり、1/30~1/80ぐらいまでの間で諸説ありますが、ここは最大値をとって1/80を使います。すると、現段階で「検出限界未満」とされた飲用茶でも、製茶状態で144Bq/kg含まれていることが、可能性としてあるわけです。新基準(100Bq/kg)が製茶に適用されていたら、売れない水準ですね。

 さらに、生茶葉から製茶にする際の濃縮係数を5倍とすると(これはおおむね“定説”です)、生茶葉には最大で29Bq/kgの放射性セシウムが含まれていることが、「可能性としてありうる」ということになります。

 もっとも、最近の厚生労働省の検査では、狭山茶生産地周辺の農産物の検査では、タケノコとシイタケと山菜を除くほとんどが「不検出(合計検出限界5~20Bq/kg)」となっていることと、お茶のセシウム吸収は「葉面吸収」が多く、葉の中の”プラントオパール”という物質と電気的に結合しやすいこと、福島原発事故で降ったセシウムのほとんどは、すでに粘度粒子と電気的に結合しており、そこから分離してまで葉面吸収される可能性は低い、などの事情に鑑みれば、そこまで多くの放射性セシウムが含まれていることは考えにくい、ということが言えるのではないかと思います。仮に、合計検出限界20Bq/kgぎりぎりいっぱい含まれていたとしても、100Bq/kgは下回るはずですから。

 いずれにせよ、こうした余計な心配(邪推か(^^;?)をしなくて済むように、数値はきちんと出していただいたほうが、消費者の信頼は獲得できるのではないかと思います。買うか買わないかは、消費者がそれを見て判断すればいい。 

 放射性物質については、「国の基準が信じられないのなら、日本国民をやめてもらうしか無い」とか「小売店が独自の基準を作るのはやめてくれ」などという”戯言”が語られていますが、クルマの安全性はすでに、どこのメーカーも「法規を上回り、国際的にもトップレベルの基準を達成」というのが売り物になっています。健康に直接、影響のある食品の世界も、ぜひそうあって欲しいと思います。






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Last updated  May 13, 2012 03:08:54 PM
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