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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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Jun 13, 2012
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みなさん、こんにちは。

 大飯原発の再稼働に向けて、着々と準備が進められているようですね。しかし免震重要棟さえ完成しておらず、関西電力自身が「電力不足と原発再稼働は、切り離して考えている」と言っているのに、野田首相は何を考えているのでしょうか。

 さて、表題の件。「原発は安全性が確保できるまでは、再稼働するべきではない」という主張に対し、「交通死亡事故は年間、5千件も起きている。ならば”自動車を廃止せよ”と言うべきではないか」という反論を見ることがあります。一見、もっともらしく見えますが、実はこれ、大前提が間違っているんですね。

 原発の場合、得られるベネフィットは「電気を起こす」ということです。この点では、いくらでも代替手段があります。温暖化云々も喧伝されていますが、原発建設や廃炉、廃棄物処理や保管時のCO2排出量や廃熱まで考慮した比較は見たことがありませんし、コストの比較も、公正と思えるものは見たことがありません。しかも、他の発電方法では絶対に生じない”被曝労働者”というマイナスもあります。

 一方で、自動車はどうでしょうか。主要なベネフィットは「A地点からB地点まで移動する」ということです。この点では、公共交通機関で代替できますが、「パーソナル」「即時性」「ドアtoドア」などの点では、代替手段たりえません。自転車やオートバイなら両者は満足できますが、「全天候性」「移動速度」も加味すると、代替手段たりえないことがわかります。

 すなわち私たちは、自動車の使用によって得られる利得が、他の何かでは代替不可能であることを持って、「年間死者数5千人」というリスクを受け入れているわけで、価値同等の代替手段でより安全なものが存在すれば、当然、そちらを選ぶわけですね。

 もっと言えば、原発のリスク管理は他人任せにせざるを得ませんし、事故が起きた際の損失も、補填不可能な規模になります。一方で自動車交通のリスク管理は、利用者やその環境にさらされる者でも、ある程度の水準までは可能ですし、損失は保険でカバーできる範囲に止まっています。

 これらのことから、原発と自動車事故のリスク比較は、対象物として適当でないことがわかると思います。 






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Last updated  Jul 18, 2012 07:34:14 AM
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