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カテゴリ:イタリアワイン
今月、ずっと続けているランブルスコ研究。 同じ生産者(イタリアのワイン評価本「ガンベロ・ロッソ」で最高評価のトレ・ビッキエリを獲得した生産者『キアルリ』)のシリーズ最終章。 先に同じデリケートで繊細な品種のランブルスコ・ディ・ソルバーラ種を使ったカジュアルライン「プレスティージョ・ランブルスコ・ソルバーラ・セッコ」と上級ライン「ヴェッキア・モデナ・プレミアム」、品種違い(赤紫色としっかりボディのランブルスコ・グラスパロッサ種)の上級ライン「ヴィニェート・エンリコ・チャルディーニ」を済ませてからのお手あわせ。
最後は最上級ラインのコレ、一番楽しみだった珍しい瓶内二次発酵のランブルスコ! いやぁ、ホントにユニークで大好き! 納豆に合うワインて初めて。
色はソルバーラ種にしては濃い、アンバーなガーネット。泡はグラスの縁にひと回りある程度で、一見少なめ。粘性は上。
鼻を近づけると、焼肉や干し肉、イチゴ、干しシイタケ、焼栗、トースト、ダシ系のうまみの香り。香ばしさと果実香が溶け合って、すごくいい香り。 グゥーと鳴ってしまうくらい、お腹がすいてくる美味しそうな香り。
口に入れると、柔らかいしなやかな泡が完熟イチゴやチェリー、黄りんごといった澄みきった果実味を連れてきてくれ、豊富でこなれた酸がトウモロコシのポタージュのようなうま味を引き出してくれる。 途中、ほんのりとタバコの葉のようなうす苦みがアクセントとして顔を出し、最後はまたイチゴソースが現れて、蜃気楼みたいに静かに消えてゆく...。すべてが、主張し過ぎずとけ込んでいて、引き際が優雅なんです。 ドライで本当にバランスがいい。 寝かせたロゼ・シャンパーニュ...とまではいきませんが、似た印象かも。 で、納豆。 テーブルに出してあったものを試しに合わせてみたら、あらら、ビックリ! ワインがとっても甘くなって、メルローみたい。納豆の臭みが消えて、イチゴが口の中で「でっかくなっちゃた!」的な華やかなものに! 考えてみれば、納豆もチーズと同じ発酵食品。同じ効果なのかもしれませんが、試しにナッツ入りの甘いチーズと合わせたら、ワインが痩せて×。 お好み焼き系の甘めのソースをかけた海老のフリッターにはとっても良くあったので、ソース&海老フライもいいかな。 食事と合わせたほうが楽しめる、とってもユニークな愛すべきランブルスコ。 ランブルスコにしてはいいお値段…というのも、うなづけます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月31日 14時15分16秒
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