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昨日の亀ならぬ鴨に合わせようと、迷いに迷った挙句、
力強さがこなれただろうことを期待して、チョイスしたワイン。
好きな年の1999年だし、苦労して作った鴨料理だから
(鴨料理についてはこちらのブログ参照)
生産はフランスのブルゴーニュ、
コート・ド・ボーヌ地区のボーヌに拠点を置くネゴシアン(酒商)、
セリエ・デュ・シャトー・ド・ラ・ショーム。
当然、自分で栽培したものではなく買いブドウですが、
ショップの説明によると
極小の0.8haの畑から手摘みしたピノ100%、
選果し徐梗70%、オーク樽で12ヶ月熟成、
だそう。
結構、果実味あって樽の具合もいいのかな?
■商品名:【3本以上ご購入で送料・代引無料】モレ・サン・ドニ[1999]年・オーク樽熟成・セリエ・デュ・シャトー・ド・ラ・ショーム(幻のカリスマ的存在・クルティエ・ミシェル・ガイヨ・セレクション)AOCモレ・サン・ドニMorey Saint Denis [1999]
■レビュアー:姉男
■レビュー内容
色は、オレンジがかった酸化のニュアンスのある濃いめの赤(グラスの底がようやく見える)。
澄んでいてテリあり。粘性~中。
香りは、プラムや柿、イチジク、リンゴチップなどのドライフルーツ。
なめし皮、白マッシュルーム、腐葉土、ミックススパイス、鉄サビ、
馴染んだ樽の少しカラメル的なニュアンスも。
どこかミントのような清涼感ある香りもあり。
抜栓1時間で、ヨード香も顕著に。
樽も溶け込み、果実香と熟成香が一体となった香り。
香りのボリュームはさほど大きくなく、
ブルゴーニュグラスに移してやると果実香はやや膨らむが、
時間がたつと酸化のニュアンスが強くなる。
味わい:口に入れると、スルリとした滑らかな口当たり。ミディアムボディで辛口。
ドライ杏のような落ち着いた果実味。ほの甘さが一瞬漂う程度。
タンニンは溶け込み、舌に感じない程だが、
飲み込んだ後、鼻に留まるタバコ風味が少し重心の低さも感じる。
中ほどで心地良い辛味と、滑らかで控えめな酸が現れる。
飲み込んだ後のアフターは、梅。余韻はさほど長くない。
おとなしく、こじんまりしているが、熟成感あるワイン。
今回の合わせは、鴨のコンフィ。
正直、モレの良年なので、もう少しワインに凝縮感があると思っていたけれど、
鴨が良すぎてワインの印象が薄いものに。。。
かえって、鴨脂でソテーしたジャガイモのほうがバッチリ合いました。
お肉を合わせるなら、通常の鶏肉で、甘さの少ない味付けのものや
豚肉のリエット、キノコのソテーなどの方がいいかも。
色はまだしっかり味わいを保ってそうな印象ながらも、
味はショップの触れ込みよりは熟成進み、開けてビックリ玉手箱。
浦島太郎のような感じ。
去年あたりだと最高だったかも。
熟成のピークは過ぎつつあるようなので、
購入したらすぐに飲んだほうがイイと思われます。
とはいえ、古酒好きの方には
ブルゴーニュの村名の古酒がこのお値段なら多少お買い得。
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