アンネ・フランクの家へ
運河と街のコントラストを楽しみながら、ついに夢みていたアンネ・フランクの家に到着!この日をどれだけ待ち焦がれていたことかっ!(感涙)小学生か中学生の頃、初めて本でアンネの日記を読み大人になってからも何年作か忘れたけど古い方の映画(モノクロ)を観て、つい2~3年前かしらまた新たにリメイクされた新しいほうの映画も観て、どうしてもどうしてもこの目でアンネの隠れ家を見たくてずっと夢みていたことが叶うなんて!!!こんなに嬉しいことはなかったわ~♪子供時代からの夢が叶うなんて、わたしの中では想像もつかない出来事だ。それが今、目の前に現実にある!人様から見ればちっぽけなことだけれど、わたしにとってはとてもとても大きな一歩(変化)なのです。アンネの銅像からほどなくして、博物館が見えてきた。ここでちょっと「???」建物がすごくスタイリッシュなんですけど?あれれ? あの古い建物から入るんじゃないのね…。どうやら博物館の為に新しく増築した部分があるようです。その建物の前にはすでに行列がありました。けれど、5分も待った頃には入場できるくらいの行列でした。まだ時間が早めだったので(それでも10~10時半頃)行列もまだマシだったようですね。ラッキー♪入り口で入場料を払い(7,5ユーロ)、中へと進む。パンフレットは世界中の言語の物が用意されているので日本語を選び、その中の解説と照らし合わせながら一方方向の館内を進んでいく。みんな、ほとんど口を開くこともなく、やや重くムワ~ンとした循環されていないような空気が漂う中、順番に歩いていく。中の撮影は完全にご法度でしたが、写真に収めようという気持ちには普通の神経の持ち主なら起きないだろうという雰囲気。パンフレットの中には、当時のアンネの隠れ家部分の建物と会社があった部分が青く記されています。今も同じ場所で同じ姿で建っています。アンネがこの場所で隠れ家生活を始めた1942年当時と何ら変わりがないのです。わたし達入館者だけがその場所にタイムスリップしてきたような錯覚を覚えるほどでした。見学は1時間はかかりました。途中、貴重なフィルム映像を見ることができる場所が何ヶ所かあり、字幕は英語のみでしたので何回か繰り返し理解できるまでそこで立ち止まったり(それでも理解不能でしたが)アンネの直筆の日記にマジマジと見入ったり・・・。わたし達だけではなくて、世界中から訪れていた見学者はみな同じ行動をしていましたね。それだけアンネへの、戦争中のユダヤ教徒への迫害に対しての興味がとても深いことを実感しました。わたしは見学の最初から最後まで、本当は緊張して少し震えていました。映画を観ていた時から、何度となく自分とアンネを重ねて感じていた事想像していた事、それらよりもはるかにこの場所で実際に起こっていた事柄は重く、非現実的な事のように、また超リアルに不思議な感覚でわたしの目と体を通して脳裏に突き刺してきました。でも1時間、1時間半という時間はものすごく早く感じ、そんな時間が流れていたことさえ忘れてしまうような衝撃的な時間でした。あつをはこういうのが元々苦手な人で、痛みや悲しみ、苦しみを自分の知らないところで気付かないうちに心のどこかへしまい込み何も感じないようにしてしまう、とても危険な気持ちの処理の仕方をしてしまうところがあるので、ここに連れてくるのがちょっと心配だったのですが、外に出る前に感想を聞いてみると・・・やはり、彼には重すぎたようで困惑した表情がしばらくは戻りませんでした。でも時にはこういうことに真正面から直視することも大切だから…。皆さんもぜひ、アムステルダムへ行かれた際にはこの博物館に足を運んでみてください。その前にはアンネの日記の本か映画を見てから行くとあのエピソードの裏には実はこんな事があったとか映画では描写し切れなかった事柄が深く理解できるだろうと思います。わたしもお盆を過ぎて時間ができたら、もう一度、映画を本を見直そうと考えています。