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カテゴリ:きのこ
前日からの九州などの大雨がつづくお天気が気になり 怪しかったんですけど7月25日土曜日 大阪市自然史博物館の自然教室できのこ観察会でした。 京都稲荷神社 稲荷山頂上まで鳥居がずっと続く・・・ 不思議な時空間漂う稲荷山で。。 京都稲荷神社の稲荷山も 薄ぐらい奇妙なお天気でした。 雷鳴が響き渡り、シイの森は真っ暗、稲荷神社のおきつねさんが 今にも化けて出てきそうな薄暗い森の中、 きのこ観察開始 目が慣れてくるときのこ目が反応しだして きのこがでていて 夏休みなので親子で参加者も多く 久しぶりにこどもたちとおなじ一般参加で きのこ観察会を楽しみました。 そこには時々参加してお世話になってる 奈良きのこの会隊長・下原さんも来てて ひさしぶりにご一緒させていただきました。 この日は大阪市立自然史博物館の学芸員 きのこ博士・佐久間さんのきのこ観察会。 いつものフィールド六甲山の森やブナの森以外にたまには 違うところにいくのも新しい発見があっていいもんです♪ その前に *きのこ観察会での守っていただきたい注意事項*がありました。 きのこを採りだしたあとは土を元に戻しておくこと。 森を荒らさない。 自分のだしたゴミは持ち帰ること。 などなど 自然を大切に。。 雷鳴がひびき今にも雨が降りそうなシイの森の中、 『ナラ枯れで立ち枯れた木のまわりにカエンタケが発生している』 という情報を見て この日お目当てのきのこが見たくて行ってみると 図鑑で見たことがあるあの真っ赤な姿を見せてくれました。 今まで見た危険な毒キノコとは また特別に違うきのこ 火炎茸・・カエンタケが 出ていました。 初めて見たんですけど なかなかめったに見れないです。 カエンタケ(火炎茸) Podostroma corun damae ニクザキン科 触っちゃダメ 漢字で書くとそのままズバリ火炎茸 炎のように燃え盛る形をしてました。 京都稲荷神社のあのずっとつづく鳥居の朱色ともおなじ色でした。 夏から秋 単体で森の中に いくつも出てくる。 鶏のとさかか、または5本指のように枝分かれしていて 朱色で光沢があります。 肉質は硬くて、掘りおこすと約15CMもあり、 とっても大きい、、、 危険 カエンタケのおそろしいところは このきのこの汁には毒成分が含まれており これに触れると皮膚が荒れたり、 特に粘膜の弱い顔が剥けたり 唇や耳 手などかぶれたり 体の皮膚がかぶれたり 脱毛したり ひどい皮膚荒れを起こすとされています。 このカエンタケの汁に触れないことです。 これはきのこのなかでも特に覚えていてほしい危険なきのこです。 だから手を出しちゃダメダメェ 触っちゃダメダメェ カエンタケについては 『 日本の毒キノコ 』(Gakken)に 詳しいことが記載されてるので要チェック! このカエンタケをまちがって食べた 中毒事故も有り、かなりひどい脳障害などの 後遺症だったり にいたるそう。 どう見てもどこをどうまちがっても食べたいきのこではないですね ナラ枯れっていうのは何か 教えてもらいました。 カシノナガキクイムシ という甲虫が 病原菌で それが樹木に伝染して次々と枯らしていく現象で 1980年以降にシイの森やカシ・ナラの森に大量発生していて 大量枯死が起こっていてこれを ナラ枯れとよばれてる 。。 その『ナラ枯れで立ち枯れた木のまわりにカエンタケが発生』 していたのを見ることができました。 めったに見れないきのこで 私も初めて見ました。 このカエンタケは この秋に開催される大阪市立自然史博物館特別展 「きのこのヒミツ―きのこで世界はまわってる―」 9月19日(土)~11月3日 で展示されるそうなので、お見逃しなく。。 追記== カエンタケ 猛毒キノコ、関西で急増 火炎を思わせる真っ赤な色をした猛毒キノコ「カエンタケ」が京都など関西地方の山林で急増しているとして、大阪市立自然史博物館の佐久間大輔学芸員ら専門家が本格的な調査に乗り出した。カシノナガキクイムシによる病原菌の伝播(でんぱ)で起こる「ナラ枯れ」の発生地域に多く見られるといい、目撃情報を集めて因果関係を検証する。また、ハイキングコースでの目撃情報もあり、秋の行楽シーズンを迎え、食べたり触れたりしないよう呼びかけを強めている。(毎日新聞 2009・10・11) さてこの日のきのこ観察の同定ポイントは 傘の裏のヒダをよく観察して見よう というものでした。 他にもツエタケとかテングタケもでていました。 ツエタケ キシメジ科 観賞用程度 うまくもないそうです。 傘はうすい褐色で柄はとても長く、 土のなかまで深くのびていて自然薯掘り出すみたいな感じにちかい。 ツエのようにながぁーーーいきのこ。 キノコフレンドのクロラッパさんの最新ブログ情報 まねき屋のキノコblogで ちょうどツエタケがでていたので 佐久間さんに同定部分をおしえてもらいました。 テングタケの仲間ツルタケとかと見た目が似ていますが 傘の裏のヒダに違いが有ります。 テングタケ類は 裏返して 傘裏ヒダと柄の付け根部分をみると ヒダが柄の付け根から約5ミリ~1センチ離れたところで ヒダが止まっていてつるっとした円形があります。 柄の際までヒダがありません。 テングタケとかは傘が取れやすいのも特徴。 ツエタケはヒダが柄の際・キワまであって 柄と傘の付け根がくっついています。 どちらも大きくなると傘が反り返りますが 傘の裏のヒダのあり方をみると 違いがわかるそうですので 見てみましょう。 アンズタケの仲間 SP アンズタケより小ぶりで香りがない。 食可は不明なので 食べないこと。 アンズタケにもまだ図鑑にのっていない 新種かなとおもわれるものが出ていました。 アンズタケのように柑橘系の香りはあまり感じられませんでしたが 2種類ほどみました。 柄や傘に紫色が混成しているのもありました。 雨も今日のお目当てのカエンタケの成長過程をみたあとに 本降りになり、すこし早めのお開き。。 同定ポイントを聴いたり こどもたちの質問に応対してたり一緒に探したりで 写真はあまり撮れなかったけど とてもおもしろくていい観察会になりました。 また自然教室で参加したいと思います。 25日の出張料理in神戸ワイン会は またあとでアップしまぁす。 めっちゃうまいでぇ。。 ポチっ♪ *料理ブログはこちら・・今夜はチーフにおまかせ!・・きのこ料理 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.12 08:47:45
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