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創業
創業の苦しみは、創業したものでないと分からない。そう思える 出来事があった。 大きな事業を立ち上げようとしている創業仲間がいる。多くの 支援の輪もできた。彼の事業は、仕入れと販売などという単に 商材を流通させることによる利ざやで稼ぐ事業とは違う。 地域の地産を立ち上げると共に、生産の装置や拠点をつくり上げ なければならない。さらに、その前に立ちはだかっているのが、 生産地域の因習だ。彼はそれと闘っている。ひたすら闘っている。 孤軍奮闘。とにかく創業者は一人で立ち上げていかなければなら ない。乗越えていかなければならない。立ち上がれば、スタッフ が運営に加わるが、創業は創業者しかできない。 支援者の中には、情報が伝わってこない!と反目される方もいらっ しゃるという。 今は言えないのだ。今の状況を公開するためには、壁となっている ことや人称を語らなければならなくなる。それが屈折して伝われば事 業に大きな支障がでる恐れもあるから、とにかく言えないのだ。 私にも彼から格別の説明があるわけではない。心配になると、私は 当たり前のこととして、私から時々声をかけて状況を聞く。そして 今の状況を理解できる。 みんなも本人に聞けばよい。 情報発信せよ!というご意見はまったくごもっとも!それはそうでしょう。 しかし、伝わってこないといって誹謗するとはどういうことか。とにかく 本人に直接聞けばよい。それで全てが分かる。 創業とはスマートではない。まして地域を巻き込んでの事業となれば、 とてつもないエネルギーがいる。支援者に気を使っている暇がないのだ。 自動的に物事が進む状況にいらっしゃる方には理解できないのかもしれ ない。理不尽だろうとなんだろうと、創業者はひたすら成功を目指して いるのだ。気を使うエネルギーがあれば、ひたすら無駄のない立上げ作業を 行なってほしい。私はそう思っている。事業が立ち上がったとき、その時 に支援者の皆さんに、支援のお礼と、今までの非礼を侘びればよい。 今立ち向かっていることを乗越えなければ事業そのものの将来はないの だから。報告することに気を使って、事業が行き詰まっては、それこそ本末 転倒だ。みんな成功を望んでいるのだから。 支援者の皆さんも、もし不明な点があれば直接にお聞きになればよい。 言ってこないからといって責めるより、言ってこれないほど何かがある のだな、と考えてはいただけないのだろうか。 支援者の方々も連絡されればよい。それが彼に対する大きな励ましとなる から。「応援していますよ!」と声をかけてはいただけないだろうか。 とにかく、事業を成功させるということは並大抵のことではない。 もし投機が目的なら、この創業者から離れてほしい。彼が成し遂げようと しているのは、日本の地産となる文化を再興しようとするものだから。 自治体もそれに賛同している。とてつもなく時間がかかるものだから。 すぐに製品ができるわけではない。誘致企業として、工場を建てれば即生産! ・・という訳には行かないのだ。地域住民のコンセンサスを得なければ何にも 始まらないのだ。そこのところでずっと地に潜ってがんばっているのだ。 事業は、決して華やかなものではない。血のにじむような地を這うような 作業をしながら、それでも遅遅として進まないものなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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