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テーマ:オール台湾!(1574)
カテゴリ:旅行
長い長いお茶づくり~北埔~猫空から一夜明け、台湾4日目。
文山包種茶の里、坪林へ向かいます。 まずは、坪林茶業博物館を見学。 坪林茶業博物館 ・・・ここは昨年の旅行記で詳細にレポートしているので、飛ばしましょう。 #展示物にご興味のある方はこちら 博物館見学後、すぐ近くのレストランで昼食をとります。 合歓茶宴風味餐廰 そう、今日の昼食は”茶葉料理”です。 茶葉は料理に使っても楽しい♪ 料理に茶葉を加えると、独特の滋味が出たり、食材の臭みを取ってくれたり、脂分をさっぱりとさせてくれるなど、さまざまな効果があります。 この茶葉を使った料理をフルコースで満喫いたしました。 少しご紹介しましょう。 #料理の説明ができそうなのだけ写真を載せます。あんまり出てきたので、写真を見ても思い出せないのがあったり・・・(苦笑) まずはトップバッター。 茶油麺線 そうめんの茶油炒め 麺線というのは、台湾ではよく見かける細い、そうめんのような麺です。 とろみのついたスープで食べる、大腸麺線というのが有名ですね。 この麺線をたっぷりの茶油で炒めたのがこの料理です。 一方、茶油というのは、お茶の実を搾ってとった油のこと。 お茶の実というのはこれです。 ↑坪林で撮影 ちょっと東洋医学的なお話を致します。 食べ物には、体を温める陽性食品(温性食品)と体を冷やす陰性食品(冷性食品)というものがあると言われています。よく言われるところでは、茄子は体を冷やすから、冷え性の人は食べちゃダメ(秋なすは嫁に食わすな)、とかそういうのがありますね。 台湾あるいは中国では、この考え方が生活に密着しています。 例えば、台湾は美味しいバナナの産地ですが、バナナは体を冷やすものなので、子どもには食べさせない、とか。 冷たいご飯は体を冷やすので、お弁当は家で作って持って行くのではなく、近くの小さなお店で作ってもらってテイクアウトする、とか。 そういうふうに、日頃の生活に密着しています。 #20年前はかなり厳格でしたが、最近はだいぶ崩れているかも。冷たいペットボトルのお茶なんか「論外!」でしたからねぇ さて、それで茶油の話です。 一般に油というのは、体を冷やす陰性(冷性)のものなのですが、茶油は例外的に体を温める陽性(温性)のものなのです。だから、冷え性の人にも向いているのは茶油、ということになります。 油がかなり使われているので、油っぽい・・・という印象があるかもしれませんが、これがさらりとした油で、胃の負担もものすごく軽いのです。味つけはあっさりとしたものなのですが、ちゅるちゅるちゅるっと、美味しく頂けます(^^) これ、オススメですねぇ。 次はこちら。 東坡茶味 豚の角煮と茶割包 左側の緑色のものは、割包(ぐゎーぱお)と呼ばれるものです。 肉まんの外側の生地の部分。あんなイメージのものを思い浮かべていただけると思います。 それに茶葉の粉を練り込んで仕上げてあります。 で、右側のアルミホイルの中身ですが、 豚バラ肉の角煮です。 これでもか!というぐらい脂身がついています(^^;) この角煮を先ほどの割包に挟み込んで食べます。 先ほどの脂身の量を見て、 うへー、これ食べるの? と思われるかもしれませんが、この脂身、あまり気になりません。 というのは、この角煮、鉄観音茶と一緒に煮込んであります。 鉄観音茶は、よく脂分を流す効果があると言われるお茶です。 おそらくその効果なのでしょう。脂身の嫌な重たさがなく、とろりとした食感とあの脂身の甘さだけがしっかりと残っています。 醤油ベースの味付けですが、鉄観音の香りもあいまって、驚くほど美味しくいただける料理です。 家庭で角煮を作る時にも、木柵鉄観音あるいはプーアル茶を加えると、かなり面白いと思います(^^) さらに 包種茶蝦 川海老の唐揚げ茶葉まぶし 川海老の唐揚げは居酒屋メニューでもありそうですが、それに文山包種茶の茶葉をまぶしたものです。 もともと、川海老の唐揚げは香ばしくて美味しいのですが、発酵の軽い包種茶の香りの高さが加わることで、いっそう箸が進みます。 食べ過ぎ危険!なメニューです(笑) スープ系というか、煮込み料理も。 包種燉鶏 鶏の包種茶煮込み 鶏肉を包種茶とレンコンなどの根菜類と一緒に煮込んだものです。 鶏の脂分も包種茶でさっぱりと仕上げられています。 茶沙拉筍 タケノコサラダ 台湾の柔らかなタケノコは、台湾独特の少し甘いマヨネーズ(ヨーグルトに近い感じ)でいただくと美味しいのですが、ここは茶葉料理のお店なので、マヨネーズにも茶葉を仕込んであります。 これまた美味しい(^^♪ 現地でしかなかなか食べられない料理がこれ。 茶葉香酥 茶葉のフリッター お茶の若葉の部分を摘んで、衣をつけて揚げたものです。 よく「茶葉の天ぷら」と紹介されますが少し甘めですので、フリッターと言った方が正確でしょう。 これは、シンプルな料理ながら美味しい(^^) お茶はトコトン美味しいものだと思いました。 そして、最後はしっかりと、ご当地産の文山包種茶を使ったゼリー。 包種茶凍 文山包種茶ゼリー で締めました。 さわやかな包種茶の香りが、さっぱりとさせてくれます。 茶葉料理は、そんなに複雑な材料を使わなくても、味に深みを与えてくれたり、さっぱりと仕上げてくれたりと、なかなか使いでがありそうです。日本でも茶葉料理の書籍が販売されているので、研究してみましょうかね(^^;) 合歡茶宴風味餐廳 住所:坪林茶業博物館の駐車場の横です コース料理は2名様~ http://tea.network.com.tw/tea.html 中文です あるきち、茶葉蛋を煮込み中♪ ↑書いてて茶葉料理を作りたくなったらしい(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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