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カテゴリ:(完結)学生時代の中東の旅
19XX年01月30日(水) その2 幹線道沿いの集落でタクシーが止まる。運転手によると、ここが Zarbe なのだそうだ。 発車前に決めた50SP(約1000円)を払うと、案の定、「チップをくれ」と言っているようだ。たぶん、外国人には誰にでも言うのだろう。50SPでも十分ぼったくっているくせに・・・・・。 分からない振りをして ”Speak English,please.” と言う。運転手は英語で応答できないと見え、じきに諦めて Aieppo へ戻って行く。 こんな田舎町に青年海外協力隊以外の日本人はいないだろう。近くにいる男に ”Japanese,Mr.××× ?” と尋ねてみる。 男は意味が分かったようで、兄が働いている職場に連れて行ってくれる。兄は別の場所で仕事中。もうひとりの協力隊員Tさんが出てきて、宿舎へ案内してくれる。 昼時、Syria 人の職員が、Tさんのオマケとして自宅の昼食に招いてくれる。食事を囲むのは男ばかり。イスラムの国だから、女性は他人と同席しないのかも知れない。 どんな料理が出たのか憶えていないが、・・・・・写真を見ると、チキン(たぶん)の乗った山盛りの中東風チャーハン、豆(たぶん)の煮込み料理、ピクルス(たぶん)、ホブス(薄くて平たいパン)。何故か生のネギ(たぶん)も写っている。 この時の料理は写真があるから分かるけれど、中東旅行中、他にどんなものを食べたのかほとんど記憶していない。唯一、料理らしい料理にありついた機会だったかも知れない。 貧乏旅行だからロクなものを食べていないし、そもそも中東ではどんなものを食べているのか知らない。食べることに対する関心が薄い。 持ってきたガイドブックには中東料理なるものが載っているが、そういうのはそれなりのお金を払う旅行者が食べるもので、こちらには縁がないと思っている。 「食」に関して言うと、「何か食べなきゃ旅が続けられないから食べる」というのが基本的なスタンスなのである。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.17 13:41:04
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