【支線の旅34日目/栃木16日目】東武日光駅(栃木県日光市)→霧降高原(栃木県日光市)
2011年12月23日(金)快晴07:37 東武日光駅着。今日が今年の歩き納め。前回の続きを歩き始める。大谷川を渡り、県道169号線を北上する。氷点下何度くらいなのだろう。厚い手袋をしていても、指先の感覚が失せてくる。08:20 霧降滝入口、ここで県道を外れ、つつじヶ丘から山道に入る。一旦登ってから谷へ降り、丸太を組んだ橋で霧降川を渡る。霜柱や凍った落ち葉を踏みながら、植林地を登る。枝道があっても道標はなく、勘と経験で道を選びながら進む。植林地が終わり、今度は雑木林と笹原。踏み跡は笹原に隠れ、判別しづらい。尾根ま出ると急に視界が開け、その尾根をたどるうち、霧降牧場が見えてくる。鉄製の足場で有刺鉄線の柵を越え、09:30 猫ノ平休憩舎。強風の予報が出ていたが、風はほとんどない。こんな寒い日に、遮るもののない牧場で強風に晒されたら、撤退せざるを得ないところだ。牧場の東端を北上する。なだらかなように見えたが、然に非ず。けっこうな起伏で度々足が止まる。牧場管理道路を経て、あとひと登り。10:10 大山(1158m)。休憩舎でひと休みする。冬晴れのもと、西に赤薙山と男体山、南に前日光の山々。今年一番の絶景だ。景色を愛でながら、毎年冬のお楽しみ、加賀銘菓「千歳」を食す。しかし残念、・・・・・寒さのため長居はできない。早々に下山開始。しばらく牧場を下って柵を抜けると、雑木林の登りに変わる。落ち葉に覆われた山道には、5cmほどのザラメ雪。霧降川の源流の沢を渡る。沢はガチガチに凍っている。沢を渡って間もなく、戊辰道と合流する。雪の上に自転車のワダチが2台分、MTBで戊辰道を下ったものと思われる。丸太階段の急登を経て、11:25 霧降道路に出る。5分ほど下り、今回の終点・霧降高原バス停に到着。この地点を以って、2007年07月に歩いた「関東外周山つなぎの旅47日目」とつながり、「支線の旅/栃木」を完了する。バスは11月11日から冬季運休しているので、ヒッチハイクを試みながら高原道路を下る。駐車している車を見つけ、乗せてもらえないか頼んでみる。運転席の男性はハンターで、「いま仲間が近くでシカを撃ったところ。これから回収に行く」と言う。「見せてもらってもいいですか」、「いいよ」。道路から50mほどの林から、ハンター2人が前足、こちらが後足を持ち、開けた場所まで運び出す。「アタマ、半分吹っ飛んでますね」、「ショットガンで至近距離だったから」。間違いなく、即死。高原道路に戻り、ヒッチハイク再開。何台目かの車に拾ってもらい、12:00 東武日光駅。12:20発の電車で帰途に就く。東武日光駅→霧降高原:12.7km