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2月の読書メーター
読んだ本の数:11冊 読んだページ数:1485ページ エッジエフェクト(界面作用) 福岡伸一対談集 読みやすい文章で、つい漫然と読み飛ばしてしまうところだが、「法律は感情を整理する道具」(桐野夏生)だとか、「予算を多く取れるような枠組みがパラダイム」(柄谷行人)だとか、ちょっとドキッとする震源がちりばめられている。2時間でできる知的冒険旅行。そのお手軽さが朝吹には不満だが。 読了日:02月28日 著者:福岡 伸一 江戸・東京 下町の歳時記 (集英社新書) もうちょっと早く読んでおけばよかった! お雑煮は暑くても「ふうっ」と吹いてはいけないんだ、福徳が逃げて行くんだそうだ。ほかに、ご祝儀袋に入れる新札は角をちょっぴり折って5角形(奇数は陽数)にするのが粋な礼儀だとか。ほとんど毎ページ、メモして誰かに話したくなる蘊蓄がいっぱい。是非一読を。 読了日:02月24日 著者:荒井 修 評釈芭蕉七部集 (1983年) 読了日:02月20日 著者:幸田 露伴 すぐわかる茶の湯の名品茶碗 読了日:02月20日 著者:矢部 良明 絶叫委員会 読了日:02月20日 著者:穂村 弘 チェブラーシカ (おひさまのほん) フェイスブックの童話版?他愛もない話だが50歳の「若い」ゲーナが世界を変えていくのがすがすがしい。 読了日:02月20日 著者:やまち かずひろ 絶叫委員会 詩人の耳には凡人の何気ない会話がこのように聞こえているのだろう。その平面で読めば「でも、さっきそうおっしゃったじゃねぇか!」は確かに面白い。しかしこの本のすごさは続く透徹して覚めた視線の先にある「人間には世界そのものを生きるってことは不可能で、ひとりひとりの世界像を生きているに過ぎない」という苦い達観にある。そして僕たちは「死へ向かって流れることをやめた時間の特異点」である『永遠』が自らに訪れるのを静かに、あるいは騒がしく、待つのだ。 読了日:02月19日 著者:穂村 弘 評釈芭蕉七部集 (1983年) 名高い「猿蓑」も露伴にかかると「手柄もなき句」だの「おもしろみも少なき句なり」などの辛口評が並ぶ。古注も悉く斬って捨てられる。3巻目にもなると慣れてもくるが。圧巻というか呆れるというか、「風呂」に関して延々8ページにわたって繰り広げられる蘊蓄の数々。ほんと、あんたは偉い、という感じ。現代人もたまには読むべし。 読了日:02月19日 著者:幸田 露伴 すぐわかる茶の湯の名品茶碗 「同じ中国から喫茶の風習を学んだヨーロッパ人と日本人ではあるが、日本人はん地味で見苦しい茶碗で茶を飲み、ヨーロッパ人は金銀の器あるいはそれを模倣した白磁や色絵の器で茶を飲む」といい、茶碗に日本人の精神史を見出す著者の独善には同意できないが、茶碗の味方を丁寧に何度も同じことを繰り返し説いてくれているので、実に勉強になる。この本の中の茶碗のたった一つでさえ購えないけれど。 読了日:02月15日 著者:矢部 良明 評釈芭蕉七部集〈第3 上〉評釈曠野 (1949年) 83年の合本で読了。編者と思われる荷兮をこれでもかとこきおろす筆致はすでに評釈を超えている。思わず「そげえ言わんでも」ととりなしたくなる。露伴の博引傍証はとどまることを知らず。この人と同時代でなくてよかった。 読了日:02月06日 著者:幸田 露伴 戦下のレシピ―太平洋戦争下の食を知る (岩波アクティブ新書) 「寝不足で重労働で飯がない、それが戦争の本質なのかもしれないのだ」と斎藤美奈子は言う。なんだ、今の俺の境遇そのものじゃないか。ということは、俺って、戦争の真っただ中にいるんだな。でも、俺、何と、誰と、何故戦っているのだろう。 読了日:02月03日 著者:斎藤 美奈子 読書メーター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.04 21:23:48
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