水戸の偕楽園、といえば、皆様「
梅」を連想されると思います。
園内には、広大な梅林があり、一斉に花が咲き誇る様は、さぞや見事!と思います。(なんといっても、満開のときに来たことがなく、今回もはずれましたので、想像するだけでございます。)
また、こちらの特徴として、いろいろな種類の梅の木を植えていることがあります。特に、徳川斉昭公のお名前からとった「
烈公梅」、中国江南地方ゆかりの「
江南所無」など「
水戸の六名木」と呼ばれる6種類の名木が、園内に点在しております。
色、形のバリエーションが豊富な梅、種類によって違いを見比べてみるのも一興ではないでしょうか。
さらに、5月になりますと、偕楽園はつつじが鮮やかに咲きそろいます。(つつじは、拝見したことがあります!)
4月は千波湖畔の桜、5月のつつじと、長い期間、花をめでることができます。
さて、偕楽園でお勧めしたい場所が花以外にもございます。いえ、むしろ、こちらのほうこそ、是非歩いていただきたい。
それが、この、
竹林。孟宗竹の林でございます。
天に向かってすっくと伸びる青竹。竹の間を吹き抜ける風の声を、心を研ぎ澄ましてお聞きください。
竹林のまわりには、鬱蒼とした
杉林が続きます。聞こえるのは鳥の声だけ。しばし静寂の中に佇むと、雑念が消えていくような心持にもなります。
そして、静謐な世界から戻ると、ひときわ艶やかな三色の花に出会いました。
右から、
紅梅、椿、白梅。
艶やかさと静寂。
両方を体感できるのが偕楽園のお庭です。