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本の虫の読書ノート

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2024.08.15
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カテゴリ:ミステリー
再び、高田崇史さんの「采女の怨霊」を図書館で借りて読みました。
高田崇史さんの作品は、古代史の勉強のようで、難解だけど面白い。



「猿田彦の怨霊」の時代をかなり過ぎた、「壬申の乱」が物語の中心です。

登場人物も「猿田彦~」と同じく、小余綾俊輔・加藤燈子・堀越誠也の3人で、
登場人物ではないけれど、「奈良町」が重要なポイントになっています。

「奈良町」とは行政上の町名ではなく、元興寺の旧境内地を中心とした
広い地域を大まかに呼ばれている、庶民の町といえるもう一つの奈良。

作品を読みながら、奈良の街を旅するような愉しみが得られました。


この物語は現代で殺人事件が起こらないが、古代の歴史的事件が背景です。

フリーの編集者・加藤燈子が奈良・猿沢の池の畔の小さな神社を目にして、
ふと覚えた奇妙な違和感から過去への謎解きに発展する作品になっています。

燈子が京都駅で偶然目にした春日大社を背景にした「采女祭」のポスター、
「中秋の名月の日」に開催されるという案内を見て、明日ではないか?
東京に帰らず奈良まで行ってみようと、ちょうど来た新幹線に飛び乗った。

采女とは誰のことだろうと調べるうちに…日本の歴史の陰の部分に触れて、
やがて「壬申の乱」の天武天皇の謎にたどり着くが、テーマが大きすぎる。

たいして根拠があるわけではないのですが、天智天皇は悪い人で、
天武天皇は正義の人と単純に思い込んでいました。

それが、この作品は全く逆で天武天皇が如何に腹黒かったか?
天智天皇の弟と言われているが、実は兄だったとか?謎だらけ。

どこまで真実かは疑問だけど、奈良の街を旅して、過去の歴史の町を歩く、
頭の体操をしているようで、難解であるけれど面白かったです。












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Last updated  2024.08.15 07:06:36
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