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遊心六中記

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2023.09.04
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カテゴリ:観照 & 探訪
 
JR奈良線の奈良駅から三条通を東に歩み、猿沢池近く、興福寺南大門跡西側の階段を登ります。奈良国立博物館に行く時に私の好きな径路です。
石段の途中の踊り場から、三重塔に向かう小径があります。
 
その出入口の近くにお地蔵さまが数多く祀られています
 
真新しい感じの赤い涎掛けが目に止まり、久しぶりに三重塔前まで寄り道をしました。
 
          
          この地蔵菩薩立像がここの中核になるようです。
 左(西)側奧に、南円堂が見えます。 
         
 
観世音菩薩石像もあり、お地蔵さまと同様に赤い涎掛けがかけてあります。
 
五輪塔でしょうか。その残闕もお地蔵さまと同じように扱われています。
形はどうあれ、みなお地蔵さまなのでしょう。融通無碍です。

地蔵菩薩群のその先に
  三重塔 
再建時の復古建築で、平安和様建築です。
かなり以前に公開された折に、1重の堂内を拝観しました。弁財天が祀られています

興福寺の中金堂など主な建物ができ、創建供養が行われたのが714(和銅7)年
その翌年に藤原不比等が死没。
  716年     北円堂
  726(神亀3)年 東金堂
  730(天平2)年 五重塔
  734(天平6)年 西金堂
  813(弘仁4)年 南円堂
という形で、およそ100年をかけて、興福寺の伽藍が完成したそうです。
しかし、創建以来、7度の火災で焼失し、その都度再建、復興が行われました。
最後の火災は、江戸時代、1717(享保2)年です。再建は文政期(1818~1829)に行われました。勿論、すべての伽藍がその都度再建された訳ではありません。
1791(寛政3)年に刊行された『大和名所図会』に載る興福寺境内絵図には、中金堂は礎石だけ描かれ、講堂、西金堂もなく、三重塔が描かれているという姿です。

 
晴れた青空の下で眺めるのは良いものです。小ぶりですが優美な姿の塔です
 
南円堂の南西側で、境内地の一段低い位置に建てられています。

 
石段に戻る際に見上げた南円堂
石段を上がりきると、左(西)側に、東面する南円堂の正面が見えます。

 
南円堂の近く、参拝路を挟み東側に、不動明王が安置されたお堂があります。
通りがかったとき、丁度お勤めをされていました。

 
南円堂前で右折して、復興された中金堂の敷地の南側を通ります。
 
視野の切り取り方で、青空に浮かぶ雲の姿、その印象が変化します。

中金堂の再建落慶が行われたのが、2018(平成30)年10月です。
2014(平成26)年5月に再建上棟式が行われ、それから3年半の歳月をかけ、中金堂が復興しました。
1717年に中金堂が焼失して以来、301年を経たことになります。

 
五重塔の手前まで行くと、通行止めのフェンスが設けてあります。
 
何時もの径路を歩めなくなりました。
 
仕方なく、五重塔前で右折して、三条通に戻ります。通り側から北を眺めた景色
五重塔前の参道は工事の一環なのか、道路にこんなシートが敷かれています。
五重塔の背後、一筋東の通りを通って、何時もの径路に戻ることにしました。
 奈良公園に入るまでに、
「国宝 興福寺五重塔 保存修理工事」の通知立て看板が設置されていました。
保存修理工事は令和13年3月に完了予定で進行中です。
 
通行止めの箇所がありますので、興福寺に行かれる方は、ご注意ください。



9806
興福寺を通り抜ける何時もの径路に戻り、「大湯屋」を右に眺めて、奈良公園へと向かいます。

つづく

参照資料
*『奈良大和路 NEWブルーガイドブックス』 実業之日本社
*『図典 「大和名所図会」を読む -奈良名所むかし案内』 本渡章著 創元社
* ​法相宗大本山 興福寺​ ホームページ

補遺
大和名所図会  巻之1-6 / 秋里舜福 [著] ; 竹原信繁 画
 興福寺は巻之2に掲載   :「古典籍総合データベース」(早稲田大学図書館)
    ​興福寺の絵図 東側​ (南円堂が描かれている)
    ​興福寺の絵図 西側​ (三重塔が描かれている)

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Last updated  2023.09.16 09:21:50
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