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カテゴリ:IT
製造業は、基本的な業務の流れが複雑です。
受注なり、生産計画が決まるなりして、 部品展開して部材を発注するところから始まり、 部品入荷、在庫、引当、生産、外注など、処理がいろいろ入り混じります。 在庫にしても、 原材料・副資材・部品・仕掛品・中間製品・製品と各段階で、 ロットと数量や質量を管理する必要があります。 製造プロセスを管理する情報システムでは、 まずこの一連の流れを「きちんと」動かすのに苦労します。 つまり製造業の情報システムは、 基礎的な水準を達成するための敷居が高いと言えます。 しかし逆に、このレベルを達成すると、 「生産管理」という視点からは、 それ以上のレベルのものはあまり必要としないように感じます。 (最近は自社の生産管理だけにとどまらないケースが増えていますが) もちろん個別企業によって異なりますが、 多くの製造業では、生産管理というものは最も重要なものではあるが、 あくまで裏方であって、きちんと動いてくれればそれでよい、 というシステムです。 一方、流通業。 流通業の基本というのは、商品を仕入れて販売するだけなので、 製造業に比較して業務の内容はシンプルです。 単にこれをサポートするだけの情報システムならば比較的簡単です。 その意味においては導入の敷居が低いと言えます。 しかし販売情報を分析し、消費者のニーズに応えて、 競合店に対抗して売上を上げていくためには、 情報システムの高度な活用も必要になります。 (もちろんこれだけではダメですが) 基本的なレベルに達した後に、 自社独自のシステム、あるいは自社独自の活用、自社独自の判断、 というものが要求されます。 ここが企業の業績を左右します。 セブンイレブンをセブンイレブンたらしめているものは何か、 を考えれば分かると思います。 したがって流通業の情報システムというものは、 敷居は低いが奥が深い、ということが言えます。 これからであれば、例えばICタグの活用方法などで、 力の差が出る可能性があります。 参考:小売業とICタグ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/05/25 10:02:55 PM
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