437944 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

資産運用一千一夜

資産運用一千一夜

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

アセット5

アセット5

お気に入りブログ

構力入門24 力の合… ミカオ建築館さん

減らないお財布を持… toms2121さん
レフティドラゴンの… レフティドラゴンさん
幸せな投資家の徒然記 幸せな投資家さん
marcoの株式投資日記 marco72さん
なまけもの投資日記 カンガエルさん
Yasuakiの株… ヤスイノ2005さん

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

フリーページ

日記/記事の投稿

バックナンバー

2024/06
2024/05
2024/04
2024/03
2024/02

コメント新着

 odbcqb@ odbcqb 1NlJ6y &lt;a href=&quot; <small> <a hr…
 oumaqavedpg@ yadgMxkuKhTHNxGOv odF7O3 &lt;a href=&quot; <small> <a hr…
 qrbvjxzg@ bWMCIayzXdYhpVjxlTc QSfGSj &lt;a href=&quot; <small> <a hr…
 discount generic Yagara @ WBdzWKsVuzz comment1, <small> <a href="http://www…
 Mestinon discounted@ qsVeHrnrpJMvck comment4, <small> <a href="http://www…
2006/07/23
XML
カテゴリ:雑感
ここ数ヶ月バタバタしており、本もあまり読めなかったのですが、
私的に久々にヒットした書籍です。

 勝つために戦え! 勝つために戦え!

必勝論ではなく勝敗論。
対談形式になっていますが、押井氏の勝敗に対する拘りが綴られています。

もともと雑誌での連載から始まり、
最後はJQ上場企業でもあるプロダクションIGのサイトで、
コラムとして続けていたものですが、いまは休載しています。
勝つために戦え! イントロダクション
押井コラム休載のお知らせ

「勝負に勝って、試合に負ける」などという話がありますが、
勝利の定義が違えば、勝敗も変わります。

例えば、柔道などは、武道として道を究める、
という要素がありますが、
試合に勝つための練習と、道を究めるための練習は、まったく違います。
道を究めた人が、試合で必ず勝つか、
と言えばそうではなく、その逆もしかりです。

またW杯も閉幕しましたが、サッカーで言うと、
選手と、監督と、オーナーは、思惑が違います。

『サッカーの本質は、
 貴族が主催して、労働者から金を巻き上げるためのシステム。
 欧州各国でサッカーチームを経営しているオーナーや協会役員は貴族。
 そしてスタジアムに押しかけるのは全員労働者。
 要するにヨーロッパの貴族が生き延びるために発明した一つの形式が
 サッカーの本質。

 球団経営にスポーツの理念とかは関係ない。
 いかに集客力を上げ収益を生むかだけ。
 だから、有名選手を集めてドリームチームを作って優勝しまくる、
 という一つのスタイルができた。

 セリエAの名門と言えども経営基盤が脆弱。
 だから今、チーム事情というかヨーロッパの貴族の事情として、
 サッカー熱が上がってもらわないと困るわけ。

 ところがそんな経営者たちと違って、
 選手は純粋に勝ちたい、優勝したいと思っている。
 ベッカムなんてそのためにマドリードにまで行った。
 つまり経営者の思惑と、選手の思惑と、監督の思惑は全部違う。
 監督は勝ちたいということでは選手よりかもしれないけれど、
 やっぱり選手のモチベーションは全然別、
 オーナーの考えていることなんてまるっきり違う。

 そんな中で、監督はどうやって自分の理想のチーム、
 勝つためのチームを作るのか。
 この時点から監督の勝負は始まっている。

 要するに自分が勝つという目的と、
 選手やオーナーの方向を一致させなくてはならないというのが、
 サッカーの監督の内実。
 有名選手を起用するとか、攻撃的な試合をするとか、
 そういう勝つための方法論が経営プランに沿ってなければダメ。
 選択の自由なんかない。
 サッカー監督の難しさってそういうこと。
 正しい戦術も理論もあって、それに必要な選手を獲得できて、
 チームの意思統一ができてっていうことが監督の仕事なんかじゃない。
 それは現場作業にすぎない。
 監督の戦略というのは、優勝するとかゲームに勝つとかということの
 方法と目的を一致させること。
 これができる監督が名監督。
 オーナーが集客に有利だと判断した方法論で優勝しない限り、
 監督は評価されない。』


企業においても同様で、
株主、取引先、経営者、従業員、顧客といったステイクホルダーは、
それぞれ立場・思惑・考えが違います。

私の本業のシステム構築プロジェクトでも同様です。
PM(プロジェクトマネージャー)とメンバーの違いは、
指示する側と指示される側という点ですが、
もっと本質的な違いは、
メンバーが、与えられた環境で最大限のパフォーマンスを出すこと、
に対して、
PMは、求められている結果を出すために環境を変えていくこと、
だと言えます。

必要にも関らず環境を変えることもせずにただ頑張る、
というのは、だたのギャンブルです。
勝つべくして勝つ、これが求められています。

メンバーの勝利条件とPMの勝利条件は違います。
当然、顧客の勝利条件も、自社の勝利条件も違います。
サッカーの監督同様、他の勝利条件を満たす形で
己の勝利を目指さなければ評価はされません。

勝負である以上、勝つに越したことはことはないので、
万事すべてにおいて「勝つために戦う」のが当たり前なのですが、
その目的である所の「勝ち」とは何を以って勝ちとするのか、
それをよく考える必要がある、という話。

何となく戦ってどうにかなるものではなく、
獲得目標は勝利の方程式、という訳です。

他にも、
・映画監督の勝利とは?
・映画の勝敗とは?
・政治家の勝敗とは?
・民主主義の勝敗とは?
・ニートの勝敗とは?
・ドラクエの勝敗とは?
など、いろいろな勝敗論が語られています。

世の中の「勝ち」と「負け」が何であるかについて、
自分が考えていたことが明確に再確認でき、
また様々な視点を楽しめたという意味で、面白かったです。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006/07/23 09:39:18 PM
コメント(0) | コメントを書く
[雑感] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.