|
カテゴリ:本
安土桃山時代の戦国物フィクションは好きであれこれ読む。
![]() 評価の高いらしい?二作品。 読んでみたけど、私の偏見による誤読故か、つまらなく思った。 「信長私記」は織田信長の一人称による日記形式(らしい)で本能寺直前までが語られるが、信長の造型がステロタイプ。 母親の愛情不足がトラウマになって、どうのこうのはもう飽きました。 冒頭の農婦惨殺の逸話なんて書かずもがなで、サイコパスの自分語りを聞くような気色悪さだ。作者はここで何を書きたかったのか私には読み取れない。 「帰蝶」に関しては案の定な内容で、女性をヒロインにした戦国ものって苦手としかいいようがない。 どうして戦国時代の女性を女流作家が描くとウェットな人物造型になるのだろう。 時代物だから様式美?な、わけないでしょう。 十人十色の人物が出てきても、とどのつまりは愛憎劇、メロドラマ風の人物相関図式に延々お付き合いするのにはかなりつかれる。 それを描くのが作者の意図だとしたら仕方がないことでしょうが。 同じTVドラマ風なら戦国鍋的風味のほうがよほど美味しいわ。 この辺でつまらないと思った書を閉じよ、雪の残る関東荒野に出て登城しよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.02.02 13:56:54
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|