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カテゴリ:演劇・その他舞台
2月2日 18:00
15列通路側で観劇 雪でゆりかもめストップしたら豊洲駅から劇場まで歩く覚悟してたらあっけらかんと雪がやんだ。 といっても晴れずに曇天だけど。 曇天には笑えない、とかシャレにもなんない懸念を抱いて劇場へ向かった。 一幕序盤天守閣の天魔王好調な辷りだし。 このいっときは、乗り心地の良いセダンでスタートするときの感覚に似てるとか、ステアラの座席のうえで思ったりした。 捨之介、硬さはとっくになくなっているけど、慎重というより神妙に演じてるように見える。 マチネで転倒するアクシデントがあった(らしい)からか。 贋鉄斎の庵いつもよりアドリブ長目。 剣花道で花が容器に入らなくて「誰も見てない!」 幻翁で捨と互いに胸を突きっこしてじゃれ合う。 突かれた捨が後ろへ跳び下がると「お前はそっちへいくな」 暗いところに行くなってこと? なんやかんやと、含みのあるようにも取れる言葉。 うーんん、此方が勘ぐってるだけか。 捨が笑うと笑顔を観客に見せろと客席を向かせたり。 隠れんぼみたいに二人で庵のなかをグルグル周りとか。 いつ本筋戻るのってくらいあの手この手。 捨をリラックスさせるためっていうより、観客の緊張感を解くためにも止む終えないっか。 客席の笑いは当然多かったし、拍手もあったけど。 リラックスのあとは二幕緊迫のクライマックスへ。 百人斬りはゆっくりで、切った人数も少なめに見えた。 ノーミスを狙ってと同時に疲れが出てきているのでセーブしてるんだろう。 それからの六天斬りでのまさかの斬鎧剣落とし そ、それはーーー無念、無惨。 無惨鎧剣になってしまったわ。 ここ一番のところなので以後厳重注意。 プロローグの捨絶望感と喪失感は日を重ねるごとに深くなっているのか、リアルに絶望してるのがにじみ出たのか、とにかく此処が一番いい芝居であるとは思うし一番好きなところ。 ボロボロでグズグズの捨之介が一番美味しく見える私って......。 だから一転、死から生へ再生のきっかけを掴んだあとの最後の決め台詞は、もっとためた上で開放してほしい。ってこの間から言ってるんだけどな。 それから見得を切るポーズもお疲れなのはわかるけど、もうひとつきっちり決めて締りがほしい。 ともあれ、斬鎧剣落とし以外は贋鉄除く、その他キャストは平常運転で乗り切ったかな。 此方は主演ヲタでもなんでもないし、役者のプライベートなんてどうでもいい派だけど、余計な情報が入ってくることで芝居の雰囲気が気不味くなるのはイヤなのよね。 取り敢えず幕が下りて、ほっとしたあとのカーテンコールで、月髑髏100公演達成の発表。 そうか。私もアオドクロから思えば、随分と遠くに来てしまった。 今更な細かな感想。 散々アドリブに付き合ってきて市川中村両贋鉄斎、いい声してるな、芝居も台詞も さすがに上手いなと感心した。御両人が出る舞台は必見と決めた。 同じように粟根まことの玄人受けする台詞の巧さと声の良さもしみじみ。やはり此の人新感線の舞台になくてはならぬ人だ。 終演後ロビーで観客の女性のこんな会話。 「私の感性では誰それはカッコイイでなくて可愛いって範疇なの。 カッコイイってのは粟根さんなの♪」 わかるわー。 ずっと霧丸のキャラ設定に疑問を持っていたけど、霧丸の中の人の芝居そのものはとても良い。 声の良さ、台詞回しの巧さ、かつ巧さが鼻につかず自然体に見せられる演技の技量。少年でなく青年としての立ち位置なら下弦キャストで入れ替えたら、また違った観方ができったかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.02.03 22:07:16
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