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テーマ:ミステリはお好き?(1450)
カテゴリ:Mystery
謎めいた画家、幻城戯賀の私設美術館「幻遊城」を訪れたミステリー作家三神と白縫は、資産家夫人でミステリー愛好家の美女麗火と知り合う。
三神は白縫に、セレブから密かに依頼を受けて難事件を解決するダーク探偵の存在を教られるが、俄には信じられなかった。 美術館から帰還してしばらくの後、白縫は不可解な飛び降り自殺をとげる。 さらに二年後、ひょんなことからダーク探偵のワトソン役に指名された三神。 ダーク探偵は実在し、その依頼人は麗火の夫の天綬在正、三神を相棒役に指名したのは麗火だった。 在正のもとに「黒死卿」を名乗る怪人物から事件予告の脅迫状が届き、事件を防ぐために天授邸に乗り込んだダーク探偵と三神だが、神出鬼没の黒死卿によって麗香は乱歩の「悪霊」に見立てた土蔵の中で惨殺されてしまう。 さらに次なる予告どおり、正史の作品に見立てた殺人で邸内で二名の命を奪われる。 ダーク探偵と三神は密室の謎を解き、黒死卿の正体を見破ることが出来るのだろうか。 --------- ミステリーオタクのためのミステリー。 他作品への言及、ネタばらし、バカトリックなんでもあり。 読んでる途中でそう感じたため、真面目に推理する気が消失した。 それじゃ自称ミスヲタとして読んでて楽しかったかと言えば、それも微妙。 ストーリーの発想と展開は奇想天外だし、犯人の設定と犯行動機もまずまず意外性があって面白いのだが、プロットのパターンを見抜くと推理せずとも犯人は何となく判ってしまう。 もとい黒死卿がやりたい放題な段階で読者に犯人が透けてしまうし、連続殺人を止められないダーク探偵にも不審感を持つはず。 おまけにダーク探偵と黒死卿のキャラに魅力が感じられないためか、探偵対犯人の描写が盛り上がらず、茶番に付き合っているようにシラけた。 美味しい素材で珍味佳肴に仕上げようとするも、調理と調味に失敗した料理を味わったような残念さが残った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.15 23:14:07
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