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年金について、資格や資金運用、不正経理など、さまざまな事実が問題になっているが、年金のかかえる問題のひとつに、未来予測がはずれたことがある。
敬老の日ができた1963年には、百歳以上の人口は、163人だった。 それが、2006年には、百歳以上の人口は、2万8395人になっている。 そして、現在の人口統計学で、推計しても、2050年には、百歳以上の老人は、200万人以上になっていくそうだ。 未来というのは、予想をはるかに超えたかたちで進むのかもしれない。 爆弾をつんだ戦闘機で、アメリカの軍艦に突っ込んでいった、 ついこのまえの戦争中、 いったい誰が、現在のような日本の姿を予想していただろうか。 そういえば、テレビのドキュメンタリーを見ていて、驚いてしまった。 アメリカの「フェアフォックス精子バンク」のホームページ上は、 人種、学歴、目や髪の色、才能の欄を選んでいくと、あなたに適した精子ドナーの人は、何人います。と表示される。 そのあと、入会してお金を払うと、その人物の写真、子供の頃に書いた作文などが見られ、 より適した相手が選択できるシステムになっている。 マイナス194度で冷凍保存された精子は、一回分が6万円、それを購入したあと、病院へ行き、7万円の手術代を払い、受精手術を行う。 精子ドナーの男性は一万円の報酬がもらえ、20人まで、提供することが可能になっている。 アフターケアーをも充実していて、集会では、心理カウンセラーが、子供への説明や新しい生き方であることを教え、メンタル面でのケアも行う。 兄弟登録という制度もあり、希望者には、同じ精子ドナーから生まれた子供が、兄弟が必要な時期には、会って、兄弟として過ごすことも可能になっている。 アメリカには、卵子ドナーの制度もあり、 個人情報非公開男性の精子ドナーと個人情報非公開の卵子ドナーを、自分の体内に宿し、出産して育てている女性の存在もある。 こう述べていくと、腑に落ちない感覚を受ける。しかし・・。 仕事に熱中して、 適当な相手をみつけられないまま、出産の適齢期を越えようとしている。 そんな女性たちの、人生の葛藤の中で見つけた選択肢のひとつになっていた。 たぶん、このさき日本でも、家族という制度は、予想をはるかに超えた存在として変化していくのだろう。 自分の仕事を充足したい、 理想の男女関係を持ちたい、 人間関係の煩雑さは、なるべく避けたい、 理想の子供がほしい、 長生きしたい・・、 自己実現、自分探し、 そんな、自分の欲求が、このさき、どんどんと科学の進歩によって可能になっていくに違いない。 そして、そこには、新しいモラル、善悪、規範、文化、ビジネスも創造されていくのだろう。 いったい、未来の子は、どんな夢を見るのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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