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Jul 7, 2006
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亡国のイージス(上)

著者:福井晴敏
出版社:講談社


 とりあえず上巻を読み終えました。
北朝鮮のミサイルがぼんぼん飛んでいる中、非常にタイムリーな小説です。

ポリティカル・スリラーと位置づけるならば、トム・クランシーとの対比で考えると
主要人物のキャラクター付けのためのエピソードを描いた後、その糸を主要場面へと繋げていく手法には共通性を感じました。

 でも、あまりにも早く繋がっていくので、正直「早っ!!」「薄っ!!」と思ってしまいました。様々なピースを描き、それら一つ一つが一緒になってきて徐々に全体像が浮かんでくるのがクランシーの魅力です。
 その点を比べてしまったので、少し残念感を持ちつつ読み進めていくと、
「亡国のイージス」は単なる軍事サスペンスではないということに気付きました。
 愛国心が当然の国であるアメリカで生まれたクランシー本は、ただ単に国家の脅威に対して闘っていく姿を著せばいいだけです。
 当然、軍は軍として正常に機能することを描けばいい。
 でも、教育基本法にあえて「愛国心」を盛り込むことを議論しなければならない、W-CUPなどでのプチ愛国心しか見えない日本においては、いちいち皆が悩みつつ行動する姿を描かなければならない。

「参政意欲のない、主権意識のきわめて希薄な国民」
「無思考、無責任、無節操」
「世界に通用する明確なロジックを持っていなかった」
「誰からも、自分自身からも信用されないし、尊敬もされない」

これらは、小説の中で、とある防衛大生の書いた「亡国の楯」という論文の抜粋です。

「国民一人一人が自分で考え、行動し、その結果については責任も持つこと。
 それを「潔い」とする価値観を、社会全体に敷衍させ、集団のカラーとして
 打ち出していった時、日本人は初めて己のありようを世界に示しうる」
これがこの論文の締めになるのではないかと思います。

「亡国の楯」は、ある意味青臭く、でも力のある理想論です。その理想論を軸にそれぞれの登場人物の思考や行動が交錯していきます。作者の福井氏がどんなスタンスなのかは最後まで読んでみないと分かりませんが、単なる理想論者なのではなく、現実を生きる強さを表現している主人公に思いを反映してるのではないかと思っております。

また「『亡国の楯』に掲げられた理想論は、物語に箔をつけるためのものにすぎない」なる批判を目にしたことがあります。「新人類と団塊ジュニアの狭間である福井氏はそうではない」と同年代である私は信じていたいと思います。

「敷衍」という言葉は初めて知りました。読み方が分かりません。「衍」は「エン はびこ(る) し(く)」と読むようです。「敷衍」は、「敷き詰め衍る」という意味なのでしょうか?
文字や言葉を知ることが、自身の世界観を拡げるという話があります。
読書によって、また少し拡がりました。

あと78冊です。





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Last updated  Aug 5, 2006 02:07:21 AM
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