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テーマ:最近観た映画。(38869)
カテゴリ:映画の話
とうとう見てしまいました。
しかもDVDを購入して。 確かに面白かった。 ディカプリオ マット・デイモン のダブル主演も良かった。 マーチン・シーン ジャック・ニコルソンも良かったし、マイク・ウェオーバーグの曲者ぶりも珠玉。すっかりオッサンになったアレック・ボールウィン(超太っていた)もいい味出してた。 でも、インファナル・アフェアを見てしまっていたことで、面白さが半減した部分も。 本当なら、驚きで絶句してしまうシーンも予想の範囲内。 オリジナルと今回とどっちがいいのかは、難しい判断です。 オリジナルのあの虚しさ・無間さは、全く表現し切れていない。 あの因果応報のアジア的観念(仏教的観念?)の表現は、アジア人が作るからこそ為しえたアート。また、仏教が身近にある私たちだからこそ、プロット以上に感じる良さなのかもしれない。 ディパーテッドは、ある意味ハッピーエンド。これはこれで、納得できる結末でした。 少し気になったのが、この話は、アイルランド移民のマフィアによるストーリーだということ。 昔、バックドラフトの公開時に聞いたのが、主人公がアイルランド出身だという意味の重要さ。その意味が分からなければ、バックドラフトの本当の魅力が半減してしまうという話がありました。差別を受けていたアイルランド移民が社会的地位を獲得するための手段が、警官や消防士のような身の危険を顧みずに社会のために働く仕事に就くことだったようです。歴史の表舞台には現れないけれど、実際的な意味でアメリカの社会を守ってきた尊敬に値する移民の方々だということ。 そんな背景を鑑みると、このストーリーをアイルランド移民を主軸にしているということが、とてつもなく大きな意味を持っているように感じられます。移民の悲哀と善と悪という大きなテーマが隠されているのかもしれません。 一瞬は、インファナルアフェアの方が上だと思いました。しかし、そんなことまで考察していくと、この焼き写しは、珠玉の名作のような気がしてきました。暇をみつけて、見直しです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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