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カテゴリ:映画の話
たまには敢えて、くだらないことを承知で見る映画(DVD)もあります。 設定も、登場人物も、ストーリーもくだらなさすぎる。 だけれども、あまりにもくだらなさすぎる潔さが素敵だったり、その遊び心が面白かったりして、「見て損した!!」という作品にはほとんど遭遇しておりません。 例えば、この一年ぐらいでは「ピラニア3D」なんかは、作品自体が悪ノリしすぎて、えげつないパニック映画のはずが、一流のブラックジョーク映画のように思えて、予想外の満足感が得られました。 しかし・・・・・・・・・・ とうとう出会ってしまいました!!最低映画!! 「ラバー」は、「Lover」ではなくタイヤの「Rubber」 タイヤ(ごく普通のサイズ)が意志を持ち、人を殺しまくる!! それも轢き殺すのではなく、念力で破裂させる方法で!! 哲学的なセリフから始まっただけに、何かあると期待したのですが何もない!! 一部、面白い設定(しかけ)はあったのですが、それって意味があったんだろうか!? 観終わった後の時間を略奪されたような残念感は、ここ最近、というか大人になってかた味わったことがない感覚です・・・・・・ 唯一の救いがあるとすれば、私が幼少のころに流行ったB級パニック映画のテイストが味わえたこと。 早送りをしつつも、何故か懐かしさ感じながらの鑑賞でした。 私の幼少期に流行ったパニック映画は、明らかにジョーズの大ヒットの影響を受けた、二番煎じの二匹目のドジョウ狙いたちだらけ!! 当時、私が映画館で観ただけでも、タコ・シャチ・蜂・熊・犬・ワニ・ピラニア(空飛ぶピラニアも!)などが人を襲う映画がありました。 その他、テレビでは、ミミズ・昆虫・蜘蛛・巨大グモ・蛇などなど、日曜の昼下がりの洋画劇場で観た記憶があります。 その後、大人になって、ビデオや(特にテレビ東京の)洋画劇場で観てみると、設定がとてつなく甘く、またストーリーもたいしたことがない。 正直、くだらない!!気持ちでいっぱいになります。 でも公開当時はTVCMもバンバンかかって、少年たちは胸を躍らせた映画ばかりだったんですよ!!(小学生の思考には丁度いいレベルだったのかもしれませんが・・・・) そんなB級パニック映画に再会した時も、多分、懐かしさが唯一の救いでありました。 正直言うと、映画自体よりも、過去の記憶を呼び覚ます触媒のような効果にトキメキを感じるために観ていたのかもしれません。 エイリアンやジェイソン登場していない時代 パニック系の映画が、ストーリー的にも構図的にもまだまだ洗練される前夜の愛すべき作品たちです。 もしこの「ラバー」が、そんな懐かしさを抱かせる目的を少しでも持っているとするならば、多少は許せます。 こうやってパニック映画の系譜を見返してみると、映画って、私の子供の頃から比べると、とてつもなく進化し洗練されてきたんだということを改めて感じることができました。 Thank You Rubber!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 10, 2012 12:41:50 AM
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