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カテゴリ:映画の話
そもそもボーンシリーズって何!? もともとはベストセラーのスパイ小説 その原作に少年時代から惚れ込んでいたのがダグ・リーマン 映画化権を獲得し自ら監督することで、この世に誕生したのが映画版のボーンシリーズです。 このダグ・リーマンという映画作家 1965年生まれ 父は著名な弁護士であり、イラン-コントラ事件を調査し、かのオリバー・ノース中佐に尋問した男 一作目の「ボーン・アイデンティティ」には、そんな父の自伝や直に聞いた話をアイデアとして活かしています。 またストーリー上で展開される外交政策と共に、自身が信じる(本人曰く中道やや左派)政策もほのめかす程度に盛り込むことで、観客に外交の在り方に関して問う姿勢も取っています。 信念と哲学に裏打ちされた骨太なサスペンス&ドラマ そして実験的ともいえるカメラワーク 加えて、リアルな格闘シーン 初めて観たときは体に激震が走りました。 案の定、その後のスパイ映画の在り方を変える作品となりました。 結果、「007」や「ミッションインポッシブル」も路線の変更を余儀なくされています。 二作目「スプレマシー」三作目「アルティメイタム」では、ダグ・リーマンは製作総指揮 監督は、ジャーナリスト出身のポール・グリーングラス 更にサスペンス性は高まり興行収入も倍々で増加していきました。 では四作目のレガシーはどうだったのか? 監督は、一作目から四作目全ての脚本を手がけたトニー・ギルロイ 悪くはないし確実に良作だけれど、ややテンポとリズムが落ちたような気がしました。 一作目から三作目の未公開映像を見ると「こんな名優にこんなに演技させたのに、よくもまあバッサリいったな」 常に緊迫感を保つためにリズムとテンポを重視。そのため説明を極力排除し、散りばめたヒントによって観客を導く手法です。 今作は、前三作に比べると、説明調のセリフも多く、冗長に感じました。 でもこれって、脚本家ならではのシーンとセリフに対する愛の表れのようにも感じますが、結果として、とてつもなく高いハードルは越えられませんでした。 但し、ジェミー・レナーは見応えありましたし、レイチェル・ワイズも良かった。 何よりも、エドワード・ノートンのミッションにのみ忠実な冷徹なキャラ 引き続き注目していきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 3, 2012 06:53:41 PM
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