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「知能」と「知性」 似ているようで、実のところ、全く逆の意味を持つ言葉 (抜粋)----------------------------------- 「知能」とは「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを出す能力 「知性」とは「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力 ---------------------------------------- そう定義することから始まる2014年出版の「知性を磨く~スーパージェネラリストの時代」 新刊本「仕事の技法」を語る前に、1度言葉にして振り返っておきたいと思います。 田坂広志氏が更に示している定義 (抜粋)----------------------------------- 「知識」とは、「言葉で表せるもの」であり、「書物」から学べるもの 「智恵」とは、「言葉で表せないもの」であり、「経験」からしか学べないもの ---------------------------------------- では智恵とは、一体なんなのか? 具体的に、示されている三つが「直感力」「洞察力」「大局観」 マウスイヤーと言われ、かつての18年分の変化が起きている。 そんな今だからこそ、「直感力」「洞察力」「大局観」という三つの智恵が必用とされています。 それら三つの智恵は、言葉としては一般的にも馴染みがありますが、「鋭いフォークボールは落ちる前に打てばいい」という落合博満氏の言葉のごとく、知識として知っていても実行できるものではありません。 経験、そして経験から抽出した体験を積み重ねることで体得していく高レベルの技法です。 また田坂広志氏が別の著書で述べられているのが、映画から学ぶ手法です。 「『優れた映画』を観ることが、(中略)真の『教養』を身につけるための優れた方法」 そしてこの書籍では、スーパージェネラリストを学ぶために「アポロ13」が紹介されています。 これまで誰も経験したことが無い 絶望的な極限状態 専門家も解決策を見出だせない そんな状況における地上管制官ジーン・クランツが示した「知性」のあり方 「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」 これら「七つのレベルの思考」を並行して進め、瞬時に統合し、「栄光ある失敗」を成し遂げました。 「ビジョン」→「戦略」→「戦術」 そんなもの当たり前だと思っていましたが、ただ知識として知っていただけで、何の活用もできていなかった。 それどころか「ビジョン」の本当の意味も知りませんでしたし、「戦術」「戦略」の価値や関係性も理解できませんでした。 そんな自分に気づけただけでも有難かったです。 更に会社のビジョンづくりの大きな助けとなりました。 この「七つのレベルの思考」を用いて、他に応用すると、多くの学びが得られるような気もします。 例えば、ラグビー日本代表は深い学びに結びつく題材でしょう。 そして八幡浜ちゃんぽんプロジェクト 「ちゃんぽん」はあくまで材料 言い換えると、「ちゃんぽん」を盛り上げることは、あくまで戦術の一つ きっちり考察することで、本当の智恵に繋げられるかもしれません。 『八幡浜ちゃんぽんプロジェクトを支えた七つの思考』 この10年を振り返り、そんな文章でも書きましょうか。 最後に、田坂広志氏の著書の特徴は、行間を読まなければならないこと。 ではその行間には何が書かれているのか。 それは読者の経験 そうすることで、経験の追体験が行われ、過去に過ごした時間の密度が上がります。 何かを経験するたびに、行間にあらたな言葉が浮かび上がる。 どうしても何度も何度も読み返してしまいます。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】【BD2枚3000円2倍】アポロ13【Blu-ray】 [ トム・ハンクス ] 知性を磨く〜「スーパージェネラリスト」の時代〜【電子書籍】[ 田坂広志 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 23, 2016 04:05:27 AM
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