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カテゴリ:映画の話
ゼロダークサーティー アナと雪の女王 ゼログラビティ マッドマックス スターウォーズ フォースの覚醒 近年、女性が活躍する映画が増えてきました。 確かに、以前から女性が活躍する映画はあります。 例えば「テルマ&ルイーズ」 または「エイリアン」や「ターミネーター」 それらは、男性社会で抑圧された中で、自己を解放するかのようなイメージです。 言うなれば、ラディカルフェミニズムでしょうか? しかし冒頭であげた近年の作品は、性別という意味でのジェンダーを超えて、自己を確立して活躍します。 もう25年以上も前の話です。 大学の歴史の授業で、任意の二つの年表を並べて考察してレポートを作成する宿題が出ました。 私はアメリカの歴史とハリウッドの歴史を並べて、映画がいかにアメリカの社会を物語る存在なのかを論じました。 映画が語る社会の変化、その妙に感動を覚えたことを思い出します。 歴史を学ぶ意味が、EHカーの言うように、過去を語ることではなく、過去が未来へと繋がる瞬間を悟ることだとすれば、映画を考察することで現代の深い理解に繋がるような気がします。 また「映画観ること」を「映画を楽しむ」だけで終わらせる勿体なさを、同じ頃、町山智浩氏の著書から学びました。 といことで、近年の女性活躍映画が何を物語っているのか。 もしかすると初の女性大統領誕生への気運の高まりのシンボル? 或いは、過度に父性社会に傾きすぎた20世紀からの揺り戻しによる母性社会の到来? いやいや 性差としてのジェンダー論を超越した総活躍社会という意味での真のダイバーシティの隆盛? 特にスターウォーズが物語っています。 結局は未来において判断がつくことですが、大きな流れの変化が起きていることは確かです。 参考文献です。 EH カーの名著です。 歴史を学ぶ意味が掴めます。 歴史とは何か [ エドワード・ハレット・カー ] 町山智浩氏の映画批評本です。 【中古】映画の見方がわかる本—『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION) ブレードランナーの未来世紀 [ 町山智浩 ] 同じく町山智浩氏も関わっている映画によるアメリカ社会の考察シリーズ 映画を観ることを映画を楽しむだけで終わらせるのは勿体ないと感じます。 90年代アメリカ映画100 [ 佐野亨 ] 全巻揃えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 3, 2016 12:36:18 AM
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