ここ数年で急激に増えてきているのが「タンクローリー温泉」です。その名の通り、湧出量の多い温泉地からタンクローリー等でお湯を運んでくるというもの。当然の事ながら運ばれてきたお湯は加温循環され、加水されている場合も多く見られます。都市近郊のスーパー銭湯でこの方式がとられるところが多いですが、ごく最近になって「温泉」を名乗るようになった旅館やリゾートホテルでもこの方式をとるところがあるようです。また、著名な温泉地でも源泉の枯れた所があり、有馬温泉のごく一部の温泉施設では泉質の近い神戸フルーツフラワーパークより運搬、愛知の西浦温泉、蒲郡温泉、三重の南鳥羽温泉郷の一部でもこの方式がとられています。
　温泉地から離れていたり、一から掘削して温泉を掘り当てるのが困難な場合。もしくはとりあえず「温泉」の冠をつけるためには手っ取り早い方法です。しかし、そもそもその地で湧き出ている温泉ではないのですから、○○温泉とその地名の温泉名を冠につけるのはいかがなものか。××温泉の湯を使っているのだからそっちの名前を表に出すべきなんではないかと。
　今日はこの辺で。