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テーマ:日々自然観察(9879)
カテゴリ:季節
10月20日(水) 先週から急激に気温が下がってきましたが、 本日の関東地方では早くも「木枯し一号」と思われる強い北風が吹きました。 我が家でもお昼頃から、 「ヒュー、ヒュー」という風が吹き抜ける音が室内でも確認できました。 「木枯し一号」といえば、晩秋から初冬にかけて吹くものと思っていましたが・・・。 体感的には少なくとも半月ほどは早いなぁというところでしょうか。 気象庁の website によると、 「木枯し」の定義は「晩秋から初冬にかけて吹く、北よりの(やや)強い風」。 そのシーズンで最初に吹いた「木枯し」が「木枯し一号」となりましょうか。 過去のデータを見てみると、東京では10月下旬から11月上旬が多いようです。 今年は、お天気が良いと暑い、お天気が芳しくないと蒸し暑い、 このような日々がつい最近まで続いていて、 爽やかな秋晴れの一日という記憶はなかなかありませんな。 日本近海の海面水温を見てみると、 9月末頃まで、30℃に近い海水温が太平洋側に迫っていました。 10月に入ってから、この海水塊が南方に後退し始めています。 これが最近の急激な気温の低下に繋がってはいないかと推測できるところですね。 北海道では、襟裳岬では秋鮭は不良でブリが大漁とのこと。 数年前からオホーツク海側では、 このような現象が見られていましたが、今年は太平洋側で顕著なようです。 ところが、北海道ではブリはとんでもなく安値だそうで、 漁師さんには思いっきり迷惑な現象だそうです。 赤潮も発生しましたし・・・。 年々不漁が酷くなるうえに、今年は赤潮も発生し網の中のサケは大方が死滅。 特産のウニも大量に死んでしまい、踏んだり蹴ったりという状況ですね。 それ以外にも、 根室海峡に面した知床半島の羅臼では、今夏クロマグロの群れが確認されたとのこと。 シャチやクジラのジャンプではなく、クロマグロのジャンプだったそうです。 晩夏からいきなり晩秋かと思われる季節感や、 北海道で顕著な海産物の変化。 不気味ですね。 今年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏は、 地球全体の気候をコンピューター上で再現して予測する数値モデルを開発し、 大気中の二酸化炭素濃度が気候に与える影響を初めて明らかにしたとされました。 これまで、相関関係はあっても因果関係は不明であるから、 二酸化炭素の排出抑制には反対だ、という国の指導者もいましたが、 やはり排出抑制は地球全体の喫緊の大きな課題なのですよ。 折しも昨日、衆議院議員総選挙が公示され、選挙戦がスタートしました。 やはり、COVID-19対策と経済対策が大きな争点となるのでしょうね。 勿論目先はそうかもしれませんが、 経済対策については困窮者に手を差し伸べるといった近視眼的な話だけではなく、 グリーンやエコをも包括的に解決する、大きな視点での経済構築を望むところです。 今日は阿蘇山中岳で中規模な噴火があったそうです。 昨年訪れた時もモクモクと噴煙を上げていました。 今日は小規模の火砕流と噴出物が観測されたそうです。 夕方には噴火そのものは落ち着いたようですが、今後もしばらくは警戒が必要かと。 COVID-19が落ち着いて、 今後観光需要が見込まれる時期ですから地元は残念ということろでしょうか。 さて、前置きがやたらと長くなってしまいましたが。 今日のお題は秋のお花の続き、ということです。 いずれも、ソバの花が咲いていた下妻市の小貝川の河川敷で見られたお花です。 最初の3枚の写真は言わずと知れたヒガンバナですね。 球根でしか増えないのに、離れた場所でも増えていくというちょっとミステリアスな植物。 人が植え替えただけでは何でその場所と理解ができないような移動も見られます。 しかも有毒植物ですから、動物が食べたりして移動したとも思えません。 河川敷ならば洪水の際に流されたとか。 このようなことを想像することはできますが、なかなか謎多きお花です。 続いて、1枚の写真はフジバカマ。 秋の七草の一つですね。 古来から愛されてきたお花ですが、河川工事などの影響で自生は激減しているそうです。 環境省のレッドリストでは純絶滅危惧種(NT)に指定されています。 ピンク色の小さなお花はミゾソバです。 小川や湿地の畔など、湿潤な場所では良く見かけるお花です。 よく似たお花が2種あります。 すべて縁がほんのりピンク色の可愛いお花。 しかしどちらも面白可笑しなお名前なのですよ。 アキノウナギツカミとママコノシリヌグイ。 奇天烈でカタカナではイメージできないかも。 漢字で書くと、アキノウナギツカミは「秋の鰻掴み」。 ママコノシリヌグイは「継子の尻拭い」なんですね。 ミゾソバにも見られますが、何れも茎や葉っぱに棘があります。 アキノウナギツカミは細かい棘があるので、ウナギを掴むのには持ってこいか 実際に掴んだことはないのでその効用は不明です。 ママコノシリヌグイはもっと恐ろしいお名前です。 こちらの棘のほうが大きくて鋭いのです。 継子苛めにこれを使ったってことか。 今風に言えば大変な児童虐待ということになります。 ミゾソバには白花もあります。 同じ場所で咲いていました。 ところでCOVID-19の新規患者数は、何でと思われるほど少ないままで推移しています。 激減してきた理由が今一つはっきりしない中、もう大丈夫ともはっきり言えないところ。 ワクチン接種先進国のイギリスでは、 行動抑制を全面解除した後、新規患者数が増え始めているとのこと。 東京、埼玉、千葉、神奈川の一都三県では、 来週の月曜日、10月25日から飲食店の時短営業の要請解除に踏み切るようです。 飲食店を経営されている方、従事されている方には朗報ですが、 利用する側については、引き続き大声で騒がないなど、 それなりの配慮が必要なのは言うまでもないことでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.10.28 11:05:20
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