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カテゴリ:本に関する話題
皆さん、お久しぶりです!
イベントのレポートやら情報やらの更新は何度かあったものの日記という意味では非常に久々になります。 と言っても、毎度お馴染みな最近読んだ本の感想を貼り付けるだけですがw いつの間にか地味に6月も中旬になってしまい、とっくに毎度勝手にやっている「MYベスト10」の上半期verを発表している時期になっていて焦りに焦っております(汗) そんな訳で今回は5月末までに読んだ作品を並べ、次回に昨年12月から今回分の中から「MYベスト10」を作成したいと思います。 では、以下が5月末までに読んでいた作品です。 ・あさのあつこ 「ほたる館物語 1」 ・あさのあつこ 「ラスト・イニング」 ・芦辺拓 「裁判員法廷」 ・綾辻行人 「深泥丘奇談」 ・アンソロジー 「本からはじまる物語」 ・石持浅海 「賢者の贈り物」 ・乾くるみ 「リピート」 ・歌野晶午 「ハッピーエンドにさよならを」 ・加納朋子 「ぐるぐる猿と歌う鳥」 ・北村薫 「1950年のバックトス」 ・北森鴻 「蛍坂」 ・小林泰三 「モザイク事件帳」 ・近藤史恵 「サクリファイス」 ・坂木司 「先生と僕」 ・新世紀「謎」倶楽部 「EDS 緊急推理解決院」 ・似鳥鶏 「理由あって冬に出る」 ・古野まほろ 「探偵小説のためのエチュード「水剋火」」 ・真山仁 「ハゲタカ2(上)」 ・真山仁 「ハゲタカ2(下)」 ・光原百合 「最後の願い」 ・森見登美彦 「四畳半神話大系」 ・山口雅也 「モンスターズ」 ・山口雅也 「マザーグースは殺人鷲鳥」 ・山口雅也 「チャット隠れ鬼」 最近では珍しく、ミステリ率が非常に高いですね。短編集も多く読めて非常に幸せですw 以下、特に印象的だった作品の感想を駆け足で。 ・綾辻行人 「深泥丘奇談」 綾辻行人さん、久々の新作はホラー短編集。 自身がモデルと思しき語り手が遭遇する不可思議な出来事が語られて行きますが、あえて描写しない怖さという表現が滅茶苦茶怖く感じました。 あと、語り手の妻(小野不由美さん?)の存在感が絶妙。 ・石持浅海 「賢者の贈り物」 石持さんらしい論理展開が存分に楽しめる短編集。 登場する謎もユニークなものが多く、自然と組み立てられる推理もアクロバットなものが多くなるもののラストで綺麗に締められていて肩の凝らない気軽な楽しみ方ができました。 ・乾くるみ 「リピート」 乾作品も3作目ですが、偶然にも「タロット」シリーズというシリーズを順に押さえていたみたいです。今作のカードは「運命の輪」 現在の記憶を持ったまま10ヶ月前の自分自身に戻れるという「リピート」という現象への参加を持ち掛けられた人々が遭遇する連続殺人を描いていますが、SFミステリとしてだけでなく、数々の仕掛けが最後まで楽しませてくれる傑作。 個人的には「イニシエーション・ラブ」よりもこちらが好み。 ・歌野晶午 「ハッピーエンドにさよならを」 タイトル通りにバッドエンド標準装備な短編集。 極めて歌野作品らしいブラックユーモアと本格ミステリの要素をブレンドした作品の数々は癖になります。 こういう作風が好きな私にとっては大いに楽しめた1冊ですねw ・加納朋子 「ぐるぐる猿と歌う鳥」 唯一、未読だったミステリーランド作品。 異色作が多いレーベルとしては、極めて模範的な読み心地で誰でも安心して楽しめるのではないでしょうかw 多くの加納作品同様、派手さはないものの小学生の心情を丁寧に描きつつラストで明かされる仕掛けには素直に感心。 ・北村薫 「1950年のバックトス」 短編の名手・北村さんのノンシリーズ短編集で、ジャンルも長さもバラバラな作品が収録されていますが、流石は北村薫というべき巧さが随所で光り、一気に読むのは勿体なく感じます。 どれも十二分に楽しめたのですが、表題作の鮮やかなラストが印象的。タイトルも絶妙です。 ・小林泰三 「モザイク事件帳」 様々なテーマに沿った短編を収録した作品。 テーマは「犯人当て」「倒叙ミステリ」「安楽椅子探偵」「バカミス」「??ミステリ」「SFミステリ」「日常の謎」と本格ミステリ好きには堪らないものばかり。 「密室・殺人」のみ既読だった作家さんですが、かなり好みの作品が多くて評価急上昇。 バカミスを描いた「更新世の殺人」の文字通りの馬鹿馬鹿しさと探偵役2人の競演となっている日常の謎を扱った「路上に放置されたパン屑の研究」がお気に入り。特に「路上に~」の真相には大爆笑させて貰いましたww ・近藤史恵 「サクリファイス」 文庫化された作品を徐々に読み進めていた近藤さんが、昨年の本屋大賞で2位に選ばれて一気にメジャーになってしまった作品。 これまでの作品とは大きく違い、ロードレースを題材にしていて意外だったものの青春小説としてもミステリとしても十分に楽しめました。 たまたま「Over Drive」を読んでいた事もあってイメージし易かったのですが、ページ数的に少し短めなのは残念。 ・真山仁 「ハゲタカ 2」 先日読んだ「ハゲタカ」の続編。 今作でも日本経済を巡るシビアな現実が描かれて行きますが、シリーズ化されて世界観が広がった事で逆に前作の緊迫感が薄くなってしまった感はあります(それでも十二分に面白いのですが) あと、終盤の展開は個人的には「う~ん」と思ってしまう内容でしたが、3作目を示唆させるラストなので続編に期待。 ・光原百合 「最後の願い」 久々に読んだ光原さんの作品は期待通りに連作短編集で傑作でした。 劇団立ち上げを目指す若者が各短編で持ち上がる謎を解明する事を切っ掛けにして徐々に仲間を増やして行くという展開には、たっぷりと感情移入させて読ませて貰いました。 個性の発揮が大前提となる舞台に個性豊かな人物達が集う・・・これが面白くない訳がないw 最終話で旗揚げを迎える面々の今後の活躍を読みたいと思うのは贅沢でしょうか。 ・森見登美彦 「四畳半神話大系」 ラストは森見作品の既刊で唯一未読だった「四畳半神話大系」ですが、これぞ森見ワールドという破天荒さを存分に堪能させて貰いました!w 大学入学直後の選択肢から分岐する四通りの世界を描いて行きます。 そこで語られる僅かな設定の差異や人間関係、各話に共通して発生するイベントと読み所が満載。 極上のエンターテイメント作品と呼ぶに相応しい完成度の傑作だと思いますが、デビュー2作目で確固たる世界観を構築しているのは末恐ろしいですよ。 という訳で、あっさりした感想になった作品もありますが、以上感想でした。 おそらく、来週中には「上半期MYベスト10」を貼り付ける事になると思いますが、それまで頭を悩ませて考えたいですねw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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