ばみの乱読日記　と猫雑貨。

紹介文
孤児院で育ったラウラ（ベレン・ルエダ）は、長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと夫のカルロス（フェルナンド・カヨ）、息子のシモン（ロジェール・プリンセプ）とともに移り住んでいた。だが、シモンは遊び相手のいない寂しさから空想上の友だちを作って遊ぶようになり、その姿にラウラは不安を覚える。そして入園希望者を集めたパーティーの日、シモンはこつ然と姿を消してしまい……。


永遠のこどもたち デラックス版/ベレン・ルエダ[DVD]

なかなか気に入りました。

もともと「アザーズ」みたいなゴシックな豪邸や
お城が舞台の映画は大好きなんですが
この映画の舞台も元孤児院と言いながら
実はかなりの豪邸。
元は大金持ちの邸宅でそれが孤児院になっていたって感じの
ごーじゃすな建物。
しかもビーチがすぐそば。
調度品見てるだけでもウットリ。

ストーリーも張られた伏線はちゃんと処理されていて
ちゃんと納得できる丁寧な展開が好感。

主人公がどこかへもらわれていった後に
いたずらから孤児院スタッフの子供の
奇形の男の子を死に追いやってしまう６人の子供たち。
復讐のためにその子供たちを毒殺するスタッフ。
・・というストーリーが後から徐々にわかってくるのですが
孤児院の子供全員が毒殺されたのに
犯人が捕まらなかのはちょっと非現実的？

それ以外は納得いくストーリーだったのですが。

最後は賛否両論だと思いますが主人公がそれを
何より望んだのだとしたら
ハッピーエンドといってもいいのではないでしょうか。
死に対して少し前向きになれる死の解釈
であるとも感じました。

愛する人たちが”そこ”で待っているのなら
それもそんなに怖いことでも
孤独なことでもないように思えるから。

地味な映画ですがナカナカお勧めです。
ホラーに分類されているようですが
ワタシ的にはファンタジーかなぁ。