紹介文
ホームセンターで働くスタンレーは、二人の女の子の父親。母親は陸軍軍曹として、イラクに赴任中だった。長女のハイディは、父親のいない時に、こっそり戦争のニュースを見ていた。スタンレーは、母親を恋しがる娘たちとうまく接することが出来ず、いつもぎこちなく食卓を囲んでいた。ある日、妻が亡くなったという報せが届く。突然の妻の死を伝えることが出来ないスタンレーは、娘たちと小旅行に出かけることを思いつく…。
基本的に登場人物が父と娘2人という極端に少ない映画ですが
3人とも熱演です。
子役が出てくるとシラけてしまう映画もあるけれどこの映画は
子役ちゃんもウマイ。
イラク戦争で妻を失った家族の話ですが戦争のところは
ひとまず置いておいて、突然妻であり母である人をなくした
家族の姿を淡々と描いた映画としてみた方がよいかも。
と、いうのもこの映画を観て一番『間違っている!!!』と
思ったのはそもそも
幼い子供を残して戦争行くか?母ちゃん??
という点だったので。
徴兵じゃないんだ。
自分自ら選んでいるんだ。
戦争行くからには最悪の事だって考えるでしょう?
母たるもの子供が一人前になるまで出来るだけ元気でいようと
思わないのだろうか?
しかもイラク戦争なんだコレが。イラク戦争・・。
・・というのは論点ではないのだ、この映画。
妻・母を亡くした家族の茫然自失から立ち直ろうとする姿。
妻の声を聞くために家に電話をして留守番電話に
語りかける父・キューザックが哀しい。
悲しみを癒すのは時間しかないけれど、いつかは癒える
ものだから3人で強く生きていくんだろうなぁ
とちょっと安心できるラストでした。
しか~し!!
やっぱり納得行かないのは幼い子供残して戦争に行く母ちゃん、アンタだ!・・とここに戻ってしまう。
イラクで亡くなったアメリカの職業軍人の家族が
嘆き悲しんでいるのを見る度に、お気の毒とは思いつつ
自分の家族が殺されるのも誰かを殺すのも絶対イヤな
ワタシとしては行く前に解らなかったのかい?と思う自分がいて。
出発のとき旗振って「ママはアナタを誇りに思うわ~」なんて
送り出している母ちゃん達!!!
間違っている。
間違っているぞ~。怒。