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テーマ:ドラマ大好き(3472)
カテゴリ:ドラマ・テレビ番組のこと。
紹介文
2017年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロが2005年に発表した衝撃作を、綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみの豪華共演でドラマ化!世間から隔離された施設・陽光学苑で“良質な”教育を与えられ育てられてきた恭子、友彦、美和。生まれながらにある使命を与えられた3人の男女が、生きること、愛することに真摯に向き合う姿を描いたヒューマンラブストーリー!2016年作品。 わたしを離さないで【TBSオンデマンド】 第10話 愛と希望の結末は…生きること、愛することの意味【動画配信】 うっかり見始めたら引き込まれてしまいました。 タイトル、どこかで聞いたことがあると思ったらかのカズオイシグロさんのノーベル賞受賞作品でしたね。 紹介文にはヒューマンラブストーリーと書いてありますが、それよりもっと深い『生きるとは何か』『自分の命は他人の命を犠牲にする価値はあるのか』と考えずにはいられないドラマでした。 こりゃー、元気のないときにウッカリ見たら鬱になるわ・・。 割と小説に忠実に作られているのではという感触はありますが小説もぜひ読んでみたい。 ストーリー中主人公の同級生が、臓器提供に反発して行ったレジスタンスの末こう叫んで自殺します。 『私はある施設で育ちました。その頃は提供者だという事は知らず、皆さんと同じく遊んだり、喧嘩したり・・・ ところがある日、自分の命は誰かの為にある、目も耳も、流れる血も脈打つ心臓もこれは誰かを救うためにあるのだと、捧げるのが使命なのだから、お前たちは天使なのだと教えられました。 私の望みはごく普通のことです。 例えば自由に歩き回ってみたい、例えば仕事というものをしてみたい 理想の将来について語り合いたい 子供を持ちたい、好きな人と生きていきたい! でも許されないんです。 そんな些細な事が、なぜですか? 簡単です。 それは私たちは家畜だからです私だって、牛や豚が何を考えてるかなんて考えません! 気にもしません。 でももしそれでも私たちのような存在を作り続けなければならないのなら、 どうか、どうか! 何も考えないように作ってください! 自分の命を自分の物ではないかなどと思いもしないように!』 これはとても的を得ていますねぇ。 生殖機能がないようにクローンを作ったのなら何もわからないまま臓器提供させられるくらいの知能しかないようにクローンをつくることもできるんじゃないでしょうかね? そしてそのほうが管理するほうも提供者になるほうも楽なんじゃ。 なんて言ったら小説が成り立たないわけですけれども。 あとどうして何度もにも分けて臓器提供をさせるのでしょうね? 例えば腎臓や肝臓の一部を提供したらそこそこ体も弱ってしまう。 もう一つ残った腎臓にも負担をかけてしまう。 だったら最初からフレッシュな使える臓器いっぺんに『提供』したほうがいいはず。 第一この場合の『提供』っていくらでもマッチする相手探す時間があるのだから。 使える臓器全部にマッチングが出た段階で全部移植してしまったほうが医学的にはよいと思うのだけど。 なんて言ってもドラマは成り立たないんですけどね。 第一話で提供の終わったけどまだ生きているクローンを薬殺して焼却炉に入れるシーンがあったけど、えっ?角膜は?皮膚は?ってか心臓は??? と思ってしまったワタシは鬼畜なんでしょうか・・。 そもそも臓器提供のためだけにクローン人間をつくるくらいタガの外れた社会ならハイエナのように使えるものは使い切って当然だと思うのですが。 しかしまだ提供通知のきていないクローンに提供の始まったクローンの介護人をさせるってのも鬼畜ですよねぇ。 次は自分ってわかってるのだから。 でもドラマでの提供中のクローンはキレイすぎ。 臓器提供のために多量のステロイドなんかの投薬があったらムーンフェイスは避けられないだろうし肝臓半分亡くなったら黄疸やものすごい倦怠感だろうし。 具合悪そうにしてても何の管もついてないなんておかしい。 大体一度切ってしまって治癒したらその切った周囲は癒着したりして次の時にきれいに使えるとは限らない。 設定はトンデモなのになんだか大変現実味のあるドラマで本当にいろいろ考えさせられました。 そしてふとした時に思い出します。 ここ近年見たドラマの中でいろんな意味でナンバーワンです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 3, 2021 10:20:04 AM
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